空港の進入方法や使用滑走路は気象条件で決まります。
天気予報や雲の量や風、視程といった自分の感覚でもある程度予想できますが、MSFS2020ではMETERと呼ばれる航空版天気予報みたいなものを反映して気象条件が設定できますので、私は普段その設定にしています。(METERの読み方は詳しい方がたくさん説明してくださっています。私もそれで勉強させてもらった手前、詳細はそちらにゆだねます)
大阪伊丹(RJOO)⇒南紀白浜(RJBD)のフライトですが、ある日のMETERでは伊丹空港は雲は少なく視程は良好、やや強い北風が吹きFlightrador24を見ますと北風運用、南紀白浜空港は視程は良好、風は穏やかでFlghtrador24で確認すると北風運用でしたので、RJOO RWY32L⇒RJBD RWY33のフライトを予定します。
↑SimBriefより。大阪伊丹⇒RJOO、南紀白浜⇒RJBD
焦点は関西圏から紀勢本線経由で白浜駅に到着する特急電車と比べて所要時間がどうなるかかと思います。
景色の着眼点は
①六甲山、大阪湾
②関西空港
③紀の川
④吉野熊野国立公園、紀伊山地
➄富田浜、五色が浜
といったところでしょうか。
まず、大阪駅から伊丹空港の移動はバスか電車で40分ですね。
いつもの様にチェックインと保安検査に60分見ておきます。
飛行機に搭乗しゲートが外れ、ドアが閉まった時間が出発時間です。飛行機をpush backし自走して滑走路まで向かいます。
RJOO 32Lを離陸した飛行機はすぐに左旋回を開始します。
①六甲山、大阪湾
六甲山山麓に広がる阪神地域の町並みはよく再現されていますね。屋上の構造まで作りこんであります。
左手に日本の形をした島がある公園が見えるはずですが・・・。今日は雲に隠れて見えませんでした。
大阪湾沿いを飛びながら高度を上げていき、IZUMIからはAirway V55に入ります。
②関西空港
まもなく左手に関西国際空港が見えてきます。
MSFS2020では関西国際空港をリアルにするMODもあります。
可能な方は試してみてください。特に夜間運航しても照明があるのでデフォルトみたいに迷子にならずに済みそうです。
③紀の川
関西空港を通り過ぎると間もなく関西の大河・紀の川を飛び越します。
紀の川というとアユが有名ですが、矢口高雄さんの漫画(アニメだったか)「釣りキチ三平」でも取り上げられていますね。
水面に反射する陽光の表現なんかはもう筆舌に尽くし難いほどですね。
さて、そろそろ最終進入経路へのDirectの指示が来るかもしれません。METERを再確認し、使用滑走路がRJBD RWY15でも問題ないことを確認します。
④吉野熊野国立公園、紀伊山地
左手には大台ケ原や高野山といった紀伊半島の山々が見えてきます。特徴をよくとらえていますね。この辺りは深い渓谷をせき止めて作られた池原ダムや七色ダムといった大規模ダムが散在しますが、この経路では少し遠くて見えません。もう少し、東を飛ばせば(下の図のようにショートカットせず、RAYJOまで飛んで戻ってくると)よく見えますね。
紀の川を越えたあたりですぐ、降下とMUROHへの直行指示をもらいます。減速降下を開始し、7000ftでV55をくぐります。
↑AIS japanより。紀の川上空くらいから十分に速度を落として、V55(赤線)よりMUROHへ直行。右旋回して最終進入(青線)へ移ります。
➄富田浜・五色が浜
すぐに眼前に太平洋が開けます。左旋回し眼下に五色が浜や富田浜をみながらRWY33に着陸します。白良浜の波打ち際が美しいですね。MSFS2020の波や水面の表現は本当にきれいです。
Spot inしました。飛行機は33分で南紀白浜空港へ到着しました。さあ、空港近くに散在するリゾートへ出かけましょう!
東京からの到着便にかぶるとfinalへの直行指示がもらえず標準経路を飛ぶことになるのでもう10分くらい余分に時間がかかるかもしれません。
ちなみに白浜駅まではバスで20分ですね。
大阪駅から白浜駅までの比較です
飛行機:大阪伊丹まで40分+チェックイン60分+飛行機35分+バス20分=153分
電車:新大阪で特急くろしおに乗り換えて170分
といったところではないかと思います。
時間はトントンですね。誤差範囲。
特急くろしおは1日上下18便ずつ。さすが関西圏特急。圧巻です。
白浜リゾートへのアクセスは空港からの地図を見る限りは空港からの方が近そうです。レンタルサイクルあるといいですね。
旅行の予定は早めに決める派のみなさん、南紀白浜へ空路があったらどうですか?
シムパイロットのみなさん。オペレーション大変なのですが、頑張って景色を楽しんでください!Top of crimeを低めにしたら余裕ができます。景色を楽しむならルールにはこだわらず低高度で。
-シムパイロットの方へ-
【今回の使用機材】
Flybywire simulation A32NX development version
MSFS2020外のAdd on機体です。リアリティー志向の強いの機体です。
【flight plan】
大阪伊丹-南紀白浜:IZUMI1 IZUMI V55 KEC RAYJO MUROH BD350 BD351 PANDA BD352 BD353 BD354
*これをFBWA32NXのMCDUへ手打ちするか, IZUMI V55 KEC RAYJOだけSimBriefで作って, SID, STARはMCDUで作るというのがよさそうです。IZUMI1 depertureをきれいに飛ばすには手動操縦がよく, RNAV finalもAPではつくれない可能性を念頭において操縦を。
南紀白浜-大阪伊丹:KEC1 KEC V55 IZUMI HABIK
*KEC V55 IZUMIだけsimbriefで作成し,KUSHIMOTO(KEC1)depertureとHABIK arrivalはMCDUで作るとよいかと思います。こちらは離陸後、安定姿勢ででオートパイロットを入れ、高度管理だけ自分でやってILSで降りるコースです。
-これからシムパイロットになる方へ-
MSFS2020を始めるうえで最も重要なのはPCの選定です。XBOXでという方もおられるかもしれませんが。
かなり高いスペックを「推奨Spec」で要求しています。
最低スペックは起動できる最低スペックなので推奨スペックが必要です。
メモリ16Gが曲者で一般の家電用品店では在庫なしでした。
メモリ16GのPCを選ぶとメモリ以外は理想スペックに近いものになる傾向があるかと思います。
わたしはiiyamaのLEVEL-15FXR23-i7-RASXMを使用していますがリフレッシュレート144HzがMSFSにはオーバースペックです。ノートPCを34型ウルトラワイドモニタで拡張して使っています。
PC選定の際はMicrosoftのサイトを確認していただき, 機種の選定をお願いします。
3グレードありますが、違いは収録機材と空港です。システムは一緒です。
A320NXは追加MODですので、いずれのgradeにもありません。
日本語対応しています。
最近は日本仕様もあると思います。
操作にはジョイスティック必須。スロットルもあるほうがいいですね。
知識ゼロからとにかく飛ばしたい方必携。
【SimBrief】
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Navigraph Charts are intended for flight simulation use only, not for navigational use!
Navigraph→Products→SimBriefと進んでください。掲載した地図はSimbriefで作成しています。
*SimBriefはNavigraphにより運営されているフライトシミュレーター向けのルート作成ツールです。ここで示したルートなどは空想のものであり航空機の実運用に使用すべきものではありませんのでご留意願います。