毎日、一緒に帰る。

暗くなった夕方の道。

でも繁華街を通るから、明るいね。

去年の帰り道は、ぎゅって手を繋いで歩いてたね。

彼の左の手袋は私の左手に、

私の右手は彼の左手に暖めてもらいながら。

今年は、恥ずかしくて、手を繋ぐことを躊躇してしまう。

なんだか去年より帰り道が明るい気がするんだ。


電車の時間まで、二人で時間を潰す。

中途半端な時間。

残りたった30分。

飲みながら潰す30分はあっという間。

二人でビール中瓶一本と日本酒二杯ずつ(笑)
(飲まなきゃ時間が潰せないのか?!)

いや、飲まなくたって、二人でいたらあっという間。


彼と同じ路線で帰る。

ホームの向こう側の彼とこっち側の私。

電車は正反対の方向へ走る。

彼の電車が先にホームに入ってきた。

電車がホームに入る前に、

目と目で会話する。「またね♪好きだよ」って。

電車に乗り込んだ彼が窓越しに投げキッス。

そんなことする人だったっけ?

そう思いながら、あまりの愛しさに3回投げキッス♪

窓越しの嬉しそうな笑顔。そしてまた投げキッス。

私たちの行動に気づいている人がいて、

これを見てたら、いい年こいたただのバカップルえー


こんな風にバイバイする日があっても良い。

意外と素敵。幸せ。


この先何があっても、彼と一緒にいたいと改めて思った。

幸せなキスをくれて、幸せな投げキッスをしてくれる人。

この人はやっぱり特別。

彼がいつも言う・・・

「いつもくっ付いていたいと思うんだ。

くっ付いた後、すぐにでも。何かに取り付かれたみたいに」

取り付かれるようなところに冒険には行ってないよ。

「思うんだけど、じゃすは僕の片割れだったんだ。

だから、元の形に戻りたいと思うんだ。

だから、毎日でもくっつきたいんだよ」


電車が逆方向に走って、

二人は別々のところへ帰る。

でも、繋がってるね。

繋がってる、うん、わかってる。