やーねぇ。年寄りなのかしら。

いつもどおりの時間に目が覚めた。

彼は私より先に目を覚ましていて、お水を飲ませてくれる。

「大浴場見に行かなくちゃね。宿に泊まったって話しができないでしょ?」

二人でまるで夫婦みたいに、仲良く大浴場へ。

男湯・女湯は分かれているので、しばらくの間離れ離れ。

女湯は混んでいた。そんなに大きくないけど、綺麗なヒノキ風呂と露天風呂。

お風呂好きの私は両方とも堪能。

短い時間だったはずなのに、出てみると彼はすでに待っていた。

サービスの牛乳を飲んで、のどの渇きを潤す。

そして部屋へ。部屋に戻ると、またお布団へ。

お布団て気持ちいいよね。朝食まで、まだ時間がある。

二人でいたら気持ちいいよね。幸せだよね。

抱きしめてね。いっぱい愛してね。愛し合おうね。

幸せな時間を終えた後、

「何飲む?ビールでいい?」

ここではとんびの餌付けが行われている。

4,50羽のとんびが集まり、えさを貰っている。

壮観な眺め。美しく飛ぶ鳥たち。風に乗る鳥たち。

そんなショーを見ながら、

朝から中ビンビールを3本、冷酒を2本・・・なんて酒飲み><

9時の朝食前に、美味しくいただきました♪

9時の朝食。仲居さんが私に「奥様、奥様」と話しかける。

嬉しいような、でも普通の顔しなくちゃいけなくて、

普通に返事もしなくちゃいけない。

嬉しい?嬉しくないよ。本物じゃないもの。

仲居さんが世間話をして、彼に何か質問した。

「うちは~だよなぁ、な?」って笑顔で私に同意を求める彼。

まるで夫婦みたい。嬉しいような、嬉しくないような、複雑な気持ち。

朝ごはんを終えた後、最後にまた部屋の露天風呂に入る。

美しいブルーの陶器の浴槽。二人で入ってもまだまだ余裕。

彼の腕に抱かれながら、外の雨の海を眺める。

強い雨。寒くない。何も怖くない、貴方と一緒だもん。