仕事が終わり、彼と約束した場所へ。

彼の車で目的地へ向かう。

女性が泊まりたい旅館ランキング上位5位に入っている宿。

彼は結構常連みたいに通ってるところ。

高速でも、下の道路でも、彼と一緒なら何でも楽しい。

彼は暗くて風景が見られないことをとても気にしていた。

「じゃすと海が見たいんだよ。二人で見られたら素敵じゃない」

暗い空には満月一日前で綺麗な月が出ていた。

月は黒い雲が囲って、今にも消されそう。

「綺麗な月だよ。一緒に見たかったの。見られて良かった」

途中、空が曇って、雨が降ってきた。

彼と月見酒したいよーって言ってたのに、空には黒い雲。

宿に着いたのは19時。

すぐにご飯にしたいのに、仲居さんは気を利かせたつもりか、

お茶を入れて甘味を出す。(おいおい笑)

遅い到着なので、部屋食ではなく、別の個室。

移動して、個室でたんまり飲んで、たんまり食べる。

露天風呂のある部屋だったので、浴場に行かないで、部屋風呂。

10時からのドラマを見ながら、彼をマッサージ。

初めてのマッサージ。揉んだりするマッサージではなく、

さすって血流を良くするだけの、筋肉に負担をかけないマッサージ。

彼の身体にずーっと触っていられることに、幸せを感じる。

「貴方と一緒に一日の終わりを迎えられることが、本当に幸せ」

と伝える。柔らかい、優しい微笑み。優しいまなざしで私を見つめる彼の瞳。

綺麗な月が見えなくても、雨が降っても、平気。

夜の打ち寄せる波の音。窓を打つ雨の音。

あの灯台の明かりが、きっと私たちの道しるべだね。