俺は二十代の頃MCバトルを馬鹿にしてた。

言葉遊びみたいな表面的なラッパーより生き様をラップする奴らが好きだったし、
自分自身そういうラッパーになりたかった。

特に悪い事して金稼いだり力で欲しいものを奪う様なギャンスターに憧れてた。
そんな時って周りの人間の意見なんて耳に入らないしなんならラップにすら興味も湧かなくなってた。
とにかく手段選ばず地位に名声を手に入れようと必死だった。

結局俺は行くとこ行って自分自身と向き合う事を余儀なくされた。
普通に生活してれば誰かに連絡したりどっか行ったり、自分の好きな事をして気を紛らわす事もできたから尚更今まで自分がしてきた事を思い出して苦しんだ。
俗に言う良心の呵責ってやつかもしれない。
辛いし逃げたいけど逃げれない。
正直始めはどうしたら良いかわからなかった。

けどやっぱ前に進むには自分と向き合わなきゃ、
今まで嫌な事から逃げて来た弱い自分と面と向かって戦わなきゃ先に行けなかった。

毎日九時になると電気が消え周りが静まり返る。
この時間が毎日一番怖い。
今日はどんな事を思い出して苦しむんだろう?って。

そんな事を何ヶ月、半年、一年繰り返すうちに自分自身少しずつ変わってきた。
ちょとずつ自分のしてきた情けない部分と向き合っていけるようになった。
精神的にも少し余裕が出て来て次は自分が何をしたいのか?考えるようになった。

今までラップをやってきて十代の頃はバイトをしながら学校に通いながらラップをやってきたものの、
自分の理想通りにいかず少しずつズルをするようになり、
二十代後半にはそのズルが大半をしめてた俺のクソな人生。

つまりは真っ当に仕事をしながらラップを続ける生活を逃げてきた俺だけど、
それでもやっぱラップがやりたい!
もちろんラップだけじゃなくてまた音つくったりライブしたりしたい!
そう純粋に思えるようになった。

けどやっぱそのためには、
今まで悪さをしてきたギャンスタ思考の奴らに馬鹿にされる事への覚悟を決める必要がある。

俺はその覚悟も決めた。

いずれそいつらも黙らせてやる。

俺はギャンスタな生き方をしながらラップができるほど器用じゃない。
ギャンスターかオタクか?どっちを取るか?

俺はオタクを取る。

上には上がいる。
ここは俺なんかが居る所じゃない、そう思った。

それからは毎日部屋にいる自由時間は韻を書き溜めたり読書をして良い言葉をノートに書いたりしてた。とにかく何でもかんでも書きまくった。
多分周りの中でも一番俺がノート使用許可を取ってたと思うw

一日30分の運動の時間も筋トレしながらヒップホップ好きを探してはフリースタイルをしまくった。

ま、そんな事があって無事出てきて、兄貴が車で迎え来てくれたその車のなかで、
兄貴にフリースタイルをしたら兄貴が「大丈夫だ。それなら行ける」って言ってくれた。
兄貴は当時ROCK-teeさんがやってた店で働いてて、
RIP SLYMEのPESさんやKREVAさんも当時バイトしてた事もあって、
簡単に言えば"ヤバいラップ"がどんなものかをわかってる。
(ちなみに俺が初めてフリースタイルしたのはPESさんとで全然できなくて”てんや”と”てんやわんや”とか言ったらPESさんにほめられたのを今でも覚えてる
w)
そんな事もあり自信も少し持てた。これからはとにかく自分が出れるものは何でも出よう!
と思ってジブさんのオーディションみたいのも出たし、
バトルもとにかく出た。
負けまくったよw
とにかく悔しかった。そんな時にZIPSIES
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にお願いしたんだよね。「なんか負けて悔しいけどまだ諦めないって感じのトラック」って。
確か晋平太がUMB二連覇した時じゃなかったっけな

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ZIPSIESとは俺が出て初めてソロのゲストライブをさせてもらった福生Heatでやってる「Fullhouse」で嗚呼のTO THE SHOTに紹介してもらった。
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明日福生であるんで是非!

曲解説に戻って、
トラックをもらった瞬間サビのフロウとリリックが浮かんだ。
題名も決まった。
速攻ZIPSIESにプリプロ送ったのを覚えてるなw

そっからバースは少し練って今までやった事ない1番、2番、3番のバースに統一間を出そうと思って、
フロウや韻を同じにしてみたり、
今までの自分の曲でも1番創りこんだお気に入りの曲かな。
だから先行配信シングルにしたし、
初めてのビデオも撮った。
ばりさんぶらんどとの制作も楽しくて、あの時できる最高のものができたと思ってる。

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場所はよくガキの頃地元のみんなで酒買って意味もなくたまってた多摩川の土手。
あとは尾山台とか二子かな(オヤ中も入ったしねw)
そんな感じでこの曲ができました。

この曲はまだ今はそこまで世の中に浸透はしてないけど、
これからもっとどんどん聴き継がれる隠れ名曲だと自負しております。
もう既に知ってるお前らは先見の明があるぜ!w

こっからは歌詞を載っけるんでさっきの内容を参考に読んでみてね。

 
「RAPSODY」-prod by.ZIPSIES-

黄色い真のBの血の兄弟
共のため殴り込む業界
黄色い真のBの血の兄弟
共のため殴り込む業界

失敗は成功の基だぜhomiez
挫けず前進あるのみ
敗北は勝利の友だぜ同志
明日へ繋ぐRAPSODY

逆境に葛藤は最良の教師
悔しい思いを覚悟し
諦めず挑戦し続けるストーリー
壁打ち砕くRAPSODY

(Verse1)
あの日あの時あの場所で出会い
共に描いた夢は終わってない
途中で辞めれば全部嘘になる
ただの空想みたく糞になる

何度転んだって立ち上がれ
あの日の決心思い出しOnce again
こんなタフでラフな街中で
ラブとピース掲げRAPSODYが流れる

遠い記憶を辿り
ふと思い出したあの日の香り
懐かしいし恥ずかしい
意味も無く集まり心弾ましてた悪ガキ

追っかけたボールとゴール
今も胸の奥底呼ぶ音
俺なりに返事
するとすればマイク持ちE.N.D.LESSでリベンジ

失敗は成功の基だぜhomiez
挫けず前進あるのみ
敗北は勝利の友だぜ同志
明日へ繋ぐRAPSODY
逆境に葛藤は最良の教師
悔しい思いを覚悟し
諦めず挑戦し続けるストーリー
壁打ち砕くRAPSODY

(Verse2)
目眩がする程変わってく世界
の様に俺等の成長も止まってない
未来を夢見常に自分を磨く
まだ見ぬ先に向かい動き出す

何度負けたってまた勝ち上がれ
希望胸にテメェなりカマせ
誰も真似できねぇやり方で
ラブとピース掲げRAPSODYが流れる

人と同じ事やったとこで
やっぱそこで
 スタートラインが決まるなら誰もやった事ねぇ
事に挑戦とやたら張った虚勢

所詮
最初は誰もが模倣
そっから孤高に目覚めてくもの
あの時のおチビちゃん
もオリジナルなたった一つの星になる

失敗は成功の基だぜhomiez
挫けず前進あるのみ
敗北は勝利の友だぜ同志
明日へ繋ぐRAPSODY

逆境に葛藤は最良の教師
悔しい思いを覚悟し
諦めず挑戦し続けるストーリー
壁打ち砕くRAPSODY

(Verse3)
夜空見上げ星にかけた願い
は未だに何色にも染まってない
道外れりゃあの世かムショに泣く
石は転がった分だけグロリアス

何もねぇゼロから成り上がれ
人生まるごと懸けたマジな賭け
まずはやんなきゃ何も始まらねぇ
ラブとピース掲げRAPSODYが流れる

So let's get it on 
燃える激闘
でつくる今の自分越えるエピソード
適当「できそう」
と思えばそれはできる

 あとはどれだけ行く事できるか?ってのが問題
だが先の事は誰もわからない
邪魔が入る事もあるけど
諦めず続けるのはやっぱ変わらない

ZIPSIES,SIMON JAP
このまま諦めず挑戦し続け前進あるのみホーミーや同志に贈るRAPSODY
peace...

こんな感じです!

次はISHIKORO!!


photo:08