由々しき問題であるわねぇ~、と母。
イキナリ一体何ですか。
そうですか。
私たち姉妹の結婚ですか。
連休に母と鎌倉を散策した時、
いつも母が「おばあちゃんになったらここに入れてね」と言う
上品な佇まいのちょっと素敵なホスピスの前を通りかかった。
自分の老後以前に娘たちの行く末。
突いて出た言葉こそ冒頭の言葉になるわけだが、
脈絡もなく切り出されたわけではなく、よくよく考えてみれば
そこに至った母の気持ちはよくわかった。
長女、彩紋 (満27歳)
次女、W子 (満25歳)
確かに気が付けば結婚適齢期であ~る。
27歳になって何人かの友人の花嫁衣裳を拝んだけれど、
それでも今一ピンと来ない私。それは私自身の問題。
でも実際、結婚となると自ずと母の老後が付き纏うのも否めない事実。
お互いの両親は大切にしたい。
好きになった人のお母さんなのだから、大切にしたいし、
それと同じくらい母のことも大切にしてもらいたい。
だから親をホスピスに入れるだなんて、正直嫌だな。
という本音。
しかしながらにして、これ。
必ずしも同じ価値観の人と一緒になれるとは限らない。
それは相手のせいでもなんでもなく、育ってきた環境の差があって当然。
だからこそ相手をあてにはしたくない。
父が他界した今、もし娘たちが嫁いだら、母は独りになってしまう。
いつまでも働けるわけではないから、母に自立を求めるのもなんか違う。
私が全て責任持てる程の経済力を身に付けられれば一番いいのだけど、
現在、三本の矢方式の我が家の家計は、なかなか一本ずつには分散できない。
それにいざ同居ともなると(母の性格上)肩身を狭くして暮らさせてしまうだろうし、
私の一存では決められない。
件のホスピスにしたって、本当に入りたいのかしら?
邪魔者になりたくないという気持ちからではないだろうか?
ふと、父を思う。
君のことは必ず僕が幸せにするから、と。
頑なに父の誓いを信じて、今まで数々の涙をのんで耐えてきた末に、
先立たれてしまった母を思うと、私が父の信念を引き継がずして誰ができようかと。
父が健在ならば、ふたりに三つ指たてて世話になった礼を述べ、大手を振って嫁ぐところだ。
(相手がいれば・・・)
そして、そらもーこれから存分にラブラブして下さいという感じなのだが・・・。
(物心ついた頃から二人は親族の中でも周知のラブラブ夫婦だったので。)
今すぐこの人と結婚したい!と思ったとしても、
こうした大事な問題をまず真摯に受け止める外なく・・・。
するともう私は自由恋愛に暴走し、ふわふわ浮いた雲のようにさすらい人になってしまうのだ。
そして、なるべく私の直面している現実をカモフラージュするために、
結婚なんて興味ないわ、と
ついつい可愛くない女になってしまい、
ついては、
結婚なんてお金だ。責任だ。忍耐だ。
そんな耳年増の私がいるのです。。