この頃には、もう何かにもたれてないと歩けないくらいにお腹が痛かった。
歩くときは、腰の曲がったおばあさんのように、ずり足で歩いた。
手術前の数日は、ヘソの横に排卵抑制剤を注射したりもしたが、なんとか採卵手術のこの日が来た。
卵を全部採れば、腫れた卵巣もひける‼︎
ようやく楽になれる‼︎
もう、本当にそればかり。
手術は全身麻酔をするから、この日は運転ができない。
採卵に合わせて、精子もマスターベーションで採取するから 旦那が送迎・付き添いをしてくれた。
手術前には膣内洗浄するために、内診台で膣の中にシャワーを高圧で当てられた。
全身麻酔前には、療養室に移動した。
全裸にガウンみたいな手術着を一枚だけ羽織って横になって待った。
しばらくして、麻酔の前に打つ薬?をお尻に打った。
これがまためちゃくちゃ痛かった‼︎‼︎
痛くて、手術前の緊張感とで、すごく怖かった。
でも薬のせいか、ぼんやりしてくる。
カーテン越しに、前の人がトイレに行っておいて下さい。と言われていた。
足を引き擦りながら私もトイレに行っておく。
意識も少し薄っすらしていた時、看護師さんに手術室に誘導された。
薬のせいか、ふわふわしてヨロヨロする。
看護師さんが支えてくれた。
手術室は、いつもの内診台とは違う。
フラットな台に足を広げて上げておくための台がある。
そこにスポットライトのように電気があたっている。
ぼんやりしてたけど、怖くなった。
右手には全身麻酔の点滴が刺さる。
ほぼ全裸で足を広げてるのに、朦朧としてくる。
左手には血圧計、胸には心電図。
麻酔でぼんやりするのに、怖くて寝たくない。
怖い。
怖い。怖い。怖い。
涙がどんどん出る。
ほっぺが涙だらけになってることがわかる。
左側にいる看護師さんに、
「手を握ってて欲しい」と言った。
ぎゅっと握ってくれたのを覚えてる。
ふと気づいたら、パンツを履いて療養室のベットにいた。
終わったんだ…。よかった。
パンツ、履かせてくれたんだ…。
ちょっと笑えた。