紫門の気まぐれ日記

日テレ系 新土9ドラマ『妖怪人間ベム』10月22日(土)21時スタート!



ずっと楽しみにしていたこのドラマ。

原作は大人気アニメなだけあって、色々な意見があるけれど
このドラマにこめられたメッセージとはなんなのか、 なぜ今このタイミングで『妖怪人間ベム』をやるのか
その意味を少しでも多くの人に知って欲しくて、雑誌などから 出演者や監督・脚本の方のコメントを一部抜粋して残します。



『FREECELL vol.8』より


<ベム役 亀梨和也インタビュー>

――この作品は、大人も子どもも楽しめる作品ですよね。
はい。大人の方もすごく楽しめる作品だと思っています。いろいろ考えさせられるような内容にもなっているので。もちろん子どもたちが単純にかっこいいとか真似したくなるような要素も入っているんですけど、例えば今の幼稚園や小学生の子どもたちが10年後にまた観たとき、こういうメッセージがあったのか、と感じてもらえるような作品にしたいですね。
それにいい意味で怖がってくれたら正解だとも思うんです。初回に怖いと思われても、最終的に近づくにつれて彼らがベムやベロに親しみをもってくれたら成功なんじゃないかなと。それが映画にはない連ドラならではのいい要素というか

ベムたちは設定が何百年も生きているということもあるので、現代に見落としてしまっていることや、忘れかけているものを持っているんです。
だから昔の人たちが築き上げてきたものや、感じてきたことを現代に投げかけているんだと思います。“普通”とか“当たり前”なことって、昔より今の方がみんなの“普通”が同じになっていると思うんです。でも、本来“普通”ってそれぞれの立場や環境があるから違っていて。ベロにとっては冷たいご飯が“普通”だし。だから赤信号をみんなで渡れば怖くない的な大多数の意見が正当化されていく世の中に疑問を投げかけている作品なのかなと思っています。

――タブーに挑戦しつつも、モラルも教えているような?
そうですね。善し悪しも、今人数が多い方が強いという世の中じゃないですか。それは違うと思うんですよね。たった一人でも正義は正義というか。

――ベムはアンチヒーローでもあり、異形のヒーローでもあるから、いろいろと波紋を投げかける作品になりそうですね。
僕はそれをアニメの時点から感じていたからこそ、演じることでさらに作品のメッセージを伝えていきたいです。

――実際にオンエアされたとき、周りからどんなリアクションがきたら嬉しいですか?
きっと最初は特殊メイクやCGがすごいので、見た目からいろんな反響がくると思うんです。でも自分たちが作り上げた「妖怪人間ベム」なので、そこは揺るがずに僕ら自身で作り続けなければいけないと思います。リアクションはもちろん気になりますし違和感を抱く方もいると思いますが、最終的にはこれって人間の汚い部分までちゃんと描いていて、それでも人間が好きだって言えるヒューマンドラマだと思うんです。ただ怖いとか、おもしろいとかだけではなく、作品のメッセージ性も感じてもらえるようにしたいです。
「まんが日本昔ばなし」のエンディング曲で「にんげんっていいな」ってあったじゃないですか。あの歌のあったかい気持ちに通じるんですよ。「ベム」のメッセージって。一見、怖いのでわかりづらいですけど、そこをテレビドラマの限界に挑むって宣言している河野プロデューサーと一緒に伝えていきたいです。




<脚本 西田征史インタビュー>

震災後『妖怪人間ベム』をやるかどうか会議があったんです。
そこで『ベム』をやらないという判断もだったと思うんですけど、人間ではない人が“人間ってやっぱりいいな”と思えるという設定を貫けられれば、妖怪の立場を借りつつ人間が明日を生きていく糧になるドラマになるんじゃないかと。
だから震災後にやる意味はそこにあるのではないかと思いますね。

100人いて100人が同じ評価をするなんてないじゃないですか。ど真ん中でまっすぐなものは否定する人もいるでしょうけど、喜んでもらえる人が多い作品に出来るんじゃないかなと僕は思っているんです。

――『ベム』は一見ダークな作品だけどその中に『素晴らしき哉、人生』のような作品に通じる温かいメッセージがあることが伝わればいいですね。
そうですね。少しせつなくてかわいそうなストーリーもありますけど、それをベロが和やかにさせる。ささやかな笑いがあるというか。子どもが恐がりすぎないようになってくれればいいと思います。もう怖いから観ない、ってなったたら困るので


<プロデューサー 河野英裕インタビュー>

亀梨君は真面目という印象でしたね。それ(野ブタ。)以降も何回かしゃべる機会もありましたけど、ジャニーズを背負っていくんだという責任感を持っていたし、絶対に自分は頑張らなければいけないと思っていたし。時々、のんびりやればいいじゃんって心配になるくらいでした。だから芯の部分は昔から変わってないのではと思っています。

――脚本が初タッグの西田征史さん。
これはもう、会社として『怪物くん』的な世界のものをまたやりたいという意見があって。そうするとやはりあのドラマの世界を作った西田さんなのではないかと。この枠の話が出たときに、僕が『ベム』的なことをやりたいということを上司も知っていて、“じゃあ西田さんでどうですか?”と。僕もずっと木皿さんと一緒にやっていたので、『怪物くん』的な経験したことのない世界の方とお仕事することも、いい刺激なのではと思ってチャレンジしました。会ったらとてもいい方でしたね。

――台本を読んで、詩のようなセリフなど、今までの西田さんにはない生っぽい作品だと思いました。
『怪物くん』の台本を読んだんですけど、僕的に一番気になったのは、『怪物くん』はある意味、低年齢層に訴求するためにテーマが先行なんですよね。たとえば「命」がテーマだったら、命という単語が何十回も出てくるような。それは担当プロデューサーの好みだったりもするのですが。『ベム』はテーマ性を大きく出したり、わかりやすく表現しすぎると説教臭くなる危険があって、観る気がなくなってくるし、大人っぽくなくなってくる。
だから今回はテーマを先行に考えるよりも、本当におもしろいストーリーを作ろうと。ストーリーの中には絶対にテーマが出てくるので、その浮かび出てきたテーマを感じ取ってくれたらいいなと思って。テーマの単語をストーリーの中で使わないようにしようと話していて。西田さんにはそこを期待していますね。

――河野さんにとって『ベム』の理想の着地点ってどんなところですか?
自分が本当におもしろいものを作れたことが、最大の着地点だと思っているのですが、形だけなら映画と言っておいた方がいいのではと思います。
頑張りたいとは思いますが、個人的にはみんながドラマをおもしろいと言ってくれればOKだと。そうなれば自然と映画に昇華していくと思うので。
それと亀梨君が違う次元にいってくれればいいなと思います。彼の持っているポテンシャルは絶対に高いと思いますし、『野ブタ。』からずっと彼を見ていて愛情もありますし、彼が役者としてひとつ上の違うステージにいってくれることが僕の目標でもあります。

――確かに少ないセリフで難しい役でもあるし、亀梨さんがこれをものにしたとき、彼の代表作になると思います。
善くも悪くも叩かれると思うんです。これだけ大きい原作だとこんなんじゃないよねって批判もあると思いますし、キャストのイメージが違うとか、いろいろ。だけど作品のあがりイメージは“これは亀梨くんと杏ちゃん?わからなかった”と思われるぐらいまで、妖怪人間に化けてほしいんです。そうやって作らないと成功しないと思っています。





『QLAP! 2011.11月号』より


<亀梨和也インタビュー>


――『妖怪人間ベム』は、とても特異なキャラクターですよね。最初にお話をいただいたとき、どんな気持ちでしたか?
すごく楽しみでした。今まで自分がやったことのない役柄でしたし、CGとかをたくさん使うのは、連続ドラマという枠の中では贅沢な環境。しかも特殊メイクもするので、本当に分かりやすく違う自分になれるじゃないですか。だから、そういう部分も楽しみにしていますね

――現時点で、自分のこういう面をこの作品で出せたら、と思っているようなことってありますか?
今回に関しては、自分がこうしたいっていうよりは、制作スタッフのみなさんが求めてくるものに対して、どこまで僕が返せるかっていう方が大切だと思うんですよ。ただやりたいことをやるのではなく、自分の中に役を取り込みながら、みなさんの期待にきちんと応えていきたい。できるなら期待以上のものを返したいと思っています

――ベムは人間になりたいと願いながらも、妖怪であるために恐れられたり、嫌われたりしているわけですもんね。それでも心優しく正義感の強いベムは、人間のために悪と戦っていく。だから、メッセージ性も、すごくある作品ですよね。
僕は、そこが全てだと思っています。やっぱり見た目のインパクトは大きいですし、土曜21時ということで子供たちもたくさん見てくれる。だから、愛されるキャラクターになっていかなきゃいけないと思っているんですよ。でも、それと同時に大人が見ても考えさせられるような作品だとも思うので、こそもしっかりと出していきたいとおもっています