夏となれば、朝茶だ。


日が出る前に準備をはじめ、朝の涼しいうちに終わる。


だが、これは難しい。


茶事だが省略があるので、いつもと違う。


お稽古でできても茶会でうまくいくとは限らない。


もちろんお客様も多くて三人ぐらい。


ある時 親友のお姉さんが朝茶に誘ってくれた。


私が行けなくてというより、


正客にとのお誘い。


まだ未熟だったので代わりに家内が行く。


今、家内がその朝茶で蹲を使っている写真があったはずと探したが、


二時間も見つからない。


アナログの時代の写真がたくさん出てきて、思い出に慕ってしまう。


家内の小学校の写真があったので、


大事に保管してというと怒られた。


ブログに載せたと思ったのだろう。


三姉妹の貴重な子供の時の写真だ。


載せたくてもできるわけがない。


今年の茶会の写真はあるのでそれをとも思ったが、朝茶ではない。


本当に朝茶時に招かれるのは一生に一度という。


夏の朝茶は、招かれるほうも光栄ならばお客を迎えるほうも喜びが大きい。


最初の教室を一階から二階まで全部使い、朝茶事を生徒さんとした。


名水は一人で浅間山のふもとの湧水をとりに行く。


やはり本物でよかった。


つるべの水差しはその時初めて使う。


料理は母が用意してくれた。


家内が茶室、私が水屋係と分担してお茶事はした。


お料理の出すタイミングもある。


なかでは初めての生徒さんが懐石の作法を教わるから、先生は二人いないとできない。


今は朝茶なら、そば懐石もよいかなと思う。


あまりに料理に凝るとお茶事の流れが掴めない。


まあ昔から続きお薄のお稽古も茶名以上といったのだ分かる。


お稽古でも十分茶会になる時間がかかる。 


今日は名水点で、つるべの水差しを使い、続きお薄で一客一亭の作法のお稽古をした。


長く難しい。


もう生徒さんは茶名がとれるのでやってあげなくてはと思っていた。


何とか無事に終わり、次は七夕へ向かう。












やはり三役は無理だった。


正客に次客、そしてカメラマンはつらい。


でも画面から涼しげな雰囲気でも伝わればうれしい。