紫陽花は水揚げが難しい。
大きいから無理と思っていたら、うまく家内が水をあげてくれた。
利休さん所持の釣瓶の水差しという。
つるべは井戸の水を汲むものである。
弦をつけて井戸の底におとし、水を汲んだら上げる。
それもそのまま草案の小座敷に置く、利休さん。
素晴しいと思う。
水にぬれて、水滴も付いたままだ。
井戸は利休さんの京都の名水。
今なら七五三飾りをして、御幣をつけて神仙の名水と知る。
夏は冷たいうちに皆さんで濃茶のようにいただくのである。
それから濃茶が始まる。
この時期は七夕が近いので、葉蓋のお稽古もする。
葉蓋は榊である。
枝物は難しいが工夫次第である。
七夕は神事、榊もよい。
梶の葉がなかなか見つからない。
少年は左右に花を活けて。
本勝手、逆勝手を学んでいる。
もうそこまでと驚いた。
私は無事難しい続きお薄のお客様ができた。
今年は作務衣は止め、
ポロシャツとジーパン。
やることが多く、
着替えや食事の時間ももったいない。
お茶さえ飲んでいれば人は元気なのだ。