今日は一人で新宿に行く。


久しぶりだがかなり緊張である。


人込みをよけて歩くのが難しい。


カメラの故障で行くのだが一人でといわれた。


冒険が始まる。


50年ぶりに西口の思い出横丁に入る。


今は外国の観光の人が入ってくるのには驚いた。


高校時代は部活が終わるとここのとんかつで食べ放題のご飯、みそ汁、キャベツをお替り。


最高は仲間で5杯づつのお替りだった。


そのうえ安いのだから学生時代は通ったのである。















思い出横丁を出ると地下道である。


しばらくぶり、明るく綺麗になっていた。


東口にはあっという間につく。


目の前は二幸で昔から待ち合わせの場所である。


東口に出ると何となく山の手という雰囲気なのが新宿であった。









私の待ち合わせはいつも高野フルーツパフェの前である。


デートはあんみつで決まり。


お酒は飲まない。








やっと紀伊国屋の地下に出た。


目指すはキセル。


もうお道具としては使われない。


飾りのキセルはあるが、


本物がまだあるのではないかと探していた。


これは本物、


きざみタバコを丸めて入れて、


二三吸うだけ。


本来は漢方ではぜんそくの咳止めだという。


リラックス効果もあったのだろう。


使わないから、使えないものでいいというのも寂しい。


私も父もヘビーなタバコ吸いだったが、父も私も止めた。


だがまだ山ほどあるパイプを捨てられない。


父の形見というより、父が私に合わせて買ったマドロスなのだ。


みんなこの店で集めたのだ。


時々眺めに来るというのも寂しいが。


この店があるというのは嬉しいのだ。








同じ地下だがここもとんかつ。


ひれが美味しい。


高校時代からだ。


余裕があるとここに来た。


同じく食べ放題。


帰りに8月のプレゼントを研究して今日の新宿は終わった。


学生時代なら最後に上に上がり、参考書や本をみてあるいた。


今は揚げたてのとんかつを買ったので家路に急ぐ。




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