30代のころの写真とパスポートが三つ出てきた。


二つは使ってない。


取材旅行のため二度もとったが、中止。


永く黒竜江のモンゴルの青年と武術を学ぶ。


10年以上。


やせに痩せた。


骨や皮膚、爪は野獣のように丈夫になった。



鉄道を使い、海から大陸に入り、長旅になるはずだったが、


メニエール症候群と診断。


断念した。


モンゴルの青年も、だれにも内緒で最後は真夜中丑寅の時にそれでもまだ特訓してくれた。


危険な時もあるとのことで体を鍛えた。


急な激しい特訓は、



また体を壊す。


小説は50枚以上進まない。


依頼にこたえないといけないが、


親友の賢明な説得に負けて、


二度のパリ行は断念した。

 。




ホームページができたころ、


なんとイスタンブールから茶道の実演依頼が来た。


本気で行こうと思う。


今度こそ、


途中で倒れても本望と。


今度も船。


揺れは慣れていると。


姉が心臓が悪く、突然死。


これはいけない。


私は、ショックのあまり入院。


冬ソナの音楽で朝から泣く。


もう自分も立ち直れないと思った。



そこで知り合った牧師さんは、私がクリスチャンだけど洗礼を受けないことを悲しんだ。


姉は私が洗礼を受ければ救われると。


それはこの三年聖書を最初から学びなおし研究会に通ったので分かった。


高校時代の牧師さんとも相談、


勇気だといわれた。


あとは君は勇気を出せばいいとも。


洗礼は怖かった。


だが姉のためにも思い切って受ける。


三位一体が牧師さんも私もその式に感じる。


今は武道は止めて、茶道一筋になる。


茶道は利休さんだが、キリシタンのお弟子さんの影響を受けた利休さんが分かる。


茶道のイデオロギーも様式もキリスト教なしにはないと思う。


博愛、平等、自由。


人間の生きていく上では基本だと思う。


香港で朝の武術を見て始めたが、


今は学んだ呼吸法が茶道に生かされている。


数時間一つに集中できるのは茶道。


工夫が生まれるのは茶道。


創造力が高まるのは一番の効果であった。


すべて仕事ではいかされたと思う。


職場の和が大きく仕事も広げていった。