家ではいつも日向ぼっこ。
家猫ミミは教室の床下で生まれた。
私が朝茶の用意に早く昔の教室に行くと、
枯葉の上で震えていた。
小さな小さな子猫、目が合ってしまい抱き上げて暖かい炉のそばにおいてあげて、
隣の生徒さんの家に鰹節とご飯をもらいに行く。
湯が沸いていた。
お客さんも来た。
大事な方で一客一亭の朝茶のはずが、子猫のミミまで参加。
よろこんで鰹節のご飯を食べると、なんと両手を炉の火にかざす。
お客様も驚きながらも喜んでくれた。
床下で起きた事件。
私が作った炉が猫たちが真夜中集まるのによい場所になってしまう。
二匹までは何とか、できたが。
この二十年、
たくさん生まれて、おばの家にも預けた。
叔母は大の猫好き。
寝たきりになっても猫をかわいがるのだ。
私も家内も最初の教室では若い。
ここが結婚してスタートになる。
まさか猫たちがこの下で生まれていたとはこの時代、夢にも思わない。