今日はお休みだが、今週から続く奥秘のお稽古に備えて、自分もお道具を準備して手を動かすことにする。
まずは扇子。
初めての初釜に師からいただいた、そのままで今まで何十年も隣にある。
ボロボロだが今は開けないほどの糊付け、この思いを知らない方は怪訝な顔をしているが、
私はこの扇子でどれだけの勉強ができたかは説明できないし、言いたくないのである。
三枚の絹の切地。
これだけは言おう。
奥伝の最後の伝授。
誰もどの袱紗を使うか教えてくれない。
私だって生まれて初めてなのだ、
一切先輩も言ってはいけないこと。
師はもちろん何も言わない。
これが一生で最後の古今伝授の式。
ならばと、
清水の舞台から飛び降りたつもりで、一番の袱紗屋さんの次の老舗のものを三つそろえて、
この三つ以外にはないと当日に臨んだ。
たった一回で覚えるというのが決まり。
もう相手してくれる先輩もなく、一人でした。
社中では男性がこのお点前をするというのは初めてでした。
たった一回使った袱紗はみな、
どういうわけか自分でもわかりませんが、今日まで何十年も箱に入れてしまってました。
今日しばらくぶりで出した袱紗でした茶入れの扱いは、
この袱紗でやっとわかりました。
右から漢詩、一行もの、和歌の順です。
いろいろ迷っていたら、
あっという間に日が傾き、お軸が違って見えました。
家内と向かったのは水彩画展。
いやその数が多く、見つけるのが大変。
水彩の次は油絵である。
中世の暗黒時代の画家。
日本の江戸時代初め、なんと進んだ奥の深い絵を描いたのだろうと?
クタクタだが帰りには秋葉原でカメラを修理。
三回目の修理は専門家でも無理という。
やむなく、また買い替えである。
昔のオリンパスの一眼は今でも使えるがパソコンとは相性が悪い。