子供のころから映画音楽が好きだった。
レコード屋さんがそばにあったせいもあるが、映画館も神楽坂はたくさんあったのだ。
レコードは2000回しか聞けないといわれた。
またいつか機械がなくなるとも。
そしてテープの時代。
よい録音の機械だったので、自分だけのディスクジョッキーを趣味にした。
眼を使う仕事だったので、家では音で遊ぼうと思った。
就職をしてから、コツコツとシステムを作り、10年後に完成した。
最期のスピーカーは、一番考えて選んだ。
家内の好む音クラッシックにあうスピーカー。
私は大事な映画音楽は、タイトルをエーゲの風と付けて、
一時間の音楽の組み合わせを楽しんだ。
ラテンが好きなので、家内がいるときにはヘッドホーン。
まだまだよい音が出るものばかり。
だが針がなく、しばらく聞いてない。
エーゲの古いかカセットテープが二本出てきたのだ。
新しいラジカセで聞く。
やはりサウンドトラックは、そのシーンが浮かぶ。
まだテープで聞けた。
ポールモーリアはよい思い出だ。
チャップリンの映画の曲。
アランドロンのジタンノ香り。
南米のレコードは、向こうからわざわざ送っていただいた。
それぞれお聴かせできないのが残念。
私は若いころから、音楽をかけて静止画像を見ることで眼と体を休めた。
今もそのやり方は変えない。
この時代いつも真夜中のジェットストリームで流れていた。
私たちの世代はジェットストリームのおかげで勉強ができた世代。
チャップリンの晩年を描いた作品。
ベンハーは愛のテーマで、今でも泣いてしまう。
キリストの復活で、母と妹の不治の病が奇跡的に癒される。
この映画は世紀の一大名作でもうこれほどの映画は作れないという。
アマリアロドリゲスというスペインの素晴らしい歌手。
アランドロンの資生堂のコマーシャルで使う。
第三の男の裏面がいつしか一番好きな音楽になる。
オールドファッションザウエーである。
どんなに気分が落ち込んでいても明るくしてくれる曲なので必ず、エーゲの風にはいれていた。
アルゼンチンと下のは、パラグアイのイグアナの滝の古典の曲である。
説明が書いてあるが、スペイン語である。
まだ二回しか針で聞いてない。
大事にしすぎて、機械がなくなる。
若いころ姉が私が百合が好きなので描いてくれた。
いまでも家の一番良いところにある。