母の死ぬ間際の言い癖であった。
風呂敷に何でも詰め込んでしまう。
天国への引っ越し?
一週間後に逝く。
母には多くを学んだ。
母が大事にしていた台湾の大きなかめが教室のベランダに来た。
そのままでは雨水がたまり、また蚊の発生源になる。
妻は植木の水やりが少しでも楽にとかめを置いてくれた。
そこで金魚を飼おうということになった。
5匹の金魚はあっという間に全滅。
まだ秋になったばかりの暑い日があり、水温が高くなったようだ。
諦めずにメダカを10匹。
今度は酸性雨。
化学のエサと水を毎日変え、
古い水も残し、前の日のカルキが少ないおき水を次の日足す。
何とか三か月メダカたちは7匹も元気であった。
今度は明日の寒さ。
とても、酸性雨の雨と寒さの中には置けない。
もう生徒さんが来る時間だが、準備は終わっている。
私はメダカのことが心配。
亡くなった父との絆はメダカである。
思い切って外のメダカを玄関の屋内に移すことに決めた。
蚊より今はメダカの命。
外のかめの水は3分の1を上から掬い濾す。
新しい科学の水を3分の2
藻と7匹のメダカはすこぶる元気、生き残っただけはある。
今度は屋内なので毎日の水温の用心はない。
このまま春まで26度をキープしていれば、
メダカは群れを作るという。
水藻隠れたメダカたちは出てくることはない。
私の足音でみんな素早く隠れてしまう。
毎日それでもエサをあげ、新鮮な空気の水をあげる。