生徒さんから真田幸村のチョコレートを故郷のお土産に頂いた。


なんで幸村なのかと思ったら来年は真田家が大河ドラマになるという。


つい嬉しくて真田十勇士の話から猿飛佐助、あまりお茶には関係ないと思うがこの辺りの真田家の強さは全国に鳴り響く。


戦だけではない。


真田紐の強さは日本一。


鎧の紐でもあり、切れない。


その強さから大事な茶道具の箱の紐にも選ばれた。


それは今でも大事な紐である。


古美術商の目利きは、箱の真田紐を見ただけで中の茶道具の伝来と由来まで分かるという。


真田紐は真田家の武士団は作った。


作った秘伝の紐をたくさん抱えて、身分を隠して日本中を廻ったのだという。


城下町からお城の勝手口までいつもの紐売りで入れた。


大名にも欠かせない真田紐。


真田家は集めた情報を殿様に報告。


それをもとに東西の激しい戦いをどう生き抜くか悩んだそうだ。


長男は家康に、


次男と父親は秀吉に分かれるが、それも一つの家の生き残りをかけた戦いだ。


若い時に北軽井沢で本物の真田家の御姫様に伝わった唐物の梅花天目茶碗を見せてもらう。


あとでその梅花は道元さんによれば悟りを意味し。


悟りとは自覚したと思う心が出ると消えてしまう。


自戒した真田家の名物だがひと目逢えただけで嬉しいのである。






















後炭も一瞬。


お湯が初炭でどのくらい熱くなったかを判断して後炭の、お薄の為に水を入れるのである。


ここはやはり本当の炭でないと温度以上の煮えたお湯の勢いをみないと分からないのである。


今年の九月は初炭から後炭を一度に体験していただいた。


お炭に火が入ると何回もできない。


初炭がどう燃えるかも分からない。


後炭はなかなか風炉ではできなかった。


今日は男性でも火直しは熱かったという。


だが後炭がないと長い茶会はできない。


伝統だ、自分に言い聞かす、何年かに一度は見てもらうだけでもいい。


灰型から炭を体験して真田家の苦難も考えた。


お手直しゼロの生徒さんの作品。


tコツコツ古典の立花を学んだことが一瞬の自由花に生きている。


一瞬の美こそ茶道、華道の極みだと最近思う。


形に残らないからこそそこに永遠を見る、