家内のほうが歩くのが早くなる。


昔は待ってくれたが、今はどんどんはなされる。


元気な姉さん女房なのである。


お彼岸のお墓参りで無ければ、鎌倉に行くはずだった。


子供が魚を捕ったという。


泥鰌が捕れて驚いていた。


いまだ東京のど真ん中にも泥鰌がいるとは嬉しくなる。









お参りおわり、いつものお店に入る。


ここだけは、あんみつ姫は私にもあんみつをご馳走してくれる。


いつもは甘いものはダメの一本やり。


だが妻のあんみつ好きは子供のころからで、


私はその店とは反対側のお汁粉屋の御前汁粉が縄張りであった。


神楽坂は同じ二丁目でも通りの向うとこっちでは微妙に違う。


うちの側ではひばりちゃんが人気。


向うのでは今でも元気なまりちゃんがいる。


子供のころは大人しくて可愛かった。


ひばりさんは怖い存在、


それでもよくストーカーをした。


楽しい時代、みんなちゃんで呼び、帰ってくる時代であった。








今日のあんみつはアイスクリームに出来立ての白玉が入る。


あんみつ姫の威光はすごい。


こんなあんみつは初めてであった。


あまりのおいしさで、流石お茶の先生が作るものには手抜きはないと感心した。