今日は朝からギャラリーに行く。
絵も見たかったが、明日から六月。
いろいろな整理が待っていた。
家内が来てくれたので、大きな荷物をもって教室に移動。
なんと色紙が沢山である。
これは別に六月の軸を選んでいるわけではない。
乾燥させてしまうために広げたのである。
湿気はシミになるし紙も傷める、お軸と同じである。
はじめてみた犬の絵に見入ってしまう。
見事だ、黙々と描き続けて50年。
絵は素晴らしい技を身につけられた。
書と水彩画の組み合わせで何枚書いてもらったか。
お茶をやっていると結婚式のころから色紙をくださる。
私の本の編集者でもあり、短歌の世界では有名な人で歌会初めの選者もしておられたが、
喧嘩して止めたよと言われた時は驚いた。
いつもお手紙は墨である。
恥ずかしながら、
草書の崩した文字は読みほどくのは難しい。
相手は墨であるから、
読み方も一通りではない。
薄墨と濃いものはまるで違う。
平安時代の古今伝授がここから生まれたのも分かる。
さてそろそろ、老境に入る。
時代は違っても歴史を読み解くには書のながれは勉強である。
これらの母の色紙をお手本に、
この歌を紐解いていこう。
本気でかかっても、一枚に二週間かかるのである。