人世立ち止まってはいけないと思ってきた。
だがすべて大きな峠を越えたようで、
今日はホッとした。
私の一生で一番の試練だった。
母への思いが毎日走馬灯のように甦る中で難しい伝授であった。
それは何度も経験していたが、
今回は体力が持病の悪化で無くなる。
皆さんの協力で何とか最後まで来たのが奇跡のようだ。
私も頑固。
一旦思い込むと押し通す。
昔諏訪湖の花火大会に招待された。
小雨降る中で諦めず雨に濡れながらも待った。
雨の中遅れはしたが花火はあがる。
茶箱の月の点前も随分足の手術のあと、リハビリと毎日繰り返し繰り返しお稽古した。
家内が自宅の枕元に置いていったのは月の茶箱のセットであった。
本当に何度もした。
足の膝も3回の手術でダメージがあったが、
今にして思えばお茶のお蔭。
まだ右足が大丈夫と、母の最期にこの右足を大いに活躍できた。
最近両方の膝が上手くない。
手術の影響か!
持病せいか?
兎に角しゃがむのも立ったり座ったりが困る。
最後の写真は、私の主治医と思っている方。
いつも的確なアドバイスで助かっている。
だが今日は思い出が走馬灯のように駆け巡り、
つい愚痴をこぼしてしまう。
すべて難問は茶道も母たちの遺言も早く終わった。
秋の引継ぎも、初釜も、茶名のお祝いまで進んでいる。
私はたとえ杖をついても、このまま真っ直ぐ進むのである。
すべての命の根源は、明日への夢ではないだろうか。
未来を作るのは私たち、さあ気を取り直し進もう!