私の前に出されたのは、茶道の授業の計画書である。
三年前、やはり今のように相談を受け、授業の流れを私が作ったのだ。
彼女が処心でお点前を見せる。
今はカソリックの学校で小学校から短大まであるという。
ミッションである。
私もクリスチャンで、50で洗礼を受けた。
プロテスタントなのだが、宗派の違いはよい。
驚いているのは私。
私が女学校にお茶を教え、説明に行く。
だが、問題は私が教えに行くとその日がお稽古できない。
家内に相談すると、私の代わりに家内が茶道をするという。
月に一回ぐらいなら、大丈夫という。
兎に角これで竹馬の友の危機を救えるとホッとした。
電車が無理なら車を迎えに出すとまでいう。
これは本気なのだ。
校長先生のシスターも喜んでいるという。
これで決まり、家内の協力が、教頭先生の友の全面協力で何とか授業も乗り切れるだろう。
今年も忙しい年になる。