一行ものの字は、鵬雲斎お家元と故人の金沢宗也先生が使われた軸なのである。


もうずいぶん昔、この頃は少し分かるようになった。


今日は我が家の前のバス停のベンチでいつものように唄を歌っていた。


白いいつもの星が出ていたから、


月も出るかと思うとスーパームーンのように出た。


全寒月、美しい満月であった。


一行ものに正解はない。


禅僧のその一瞬に溢れだす気合のようなもの。


説明はいけないという。


縛られて自由な悟りには邪魔なのだろう。


兎に角美しい満月は、どんなに自分が苦しい時でも救われる。


私の満月は工事中の高速の上に出た。


三池炭鉱よりは良い。


二回目の大規模改修のようだ。


一番のカーブで難しいのだろう。


道も広げるようだ。


さあ!


次のオリンピックに間に合うように全面改装。


この際普段は止めて、しっかりやってほしいが、それも難しい時代だ。