最初の山は、北アルプス。


友人の山荘に招待された時のもの。


まさに山は生きていた。


マタギの山に住み、


都会でアレルギーになって苦しんだ子供たちを治した。


お水と最高の空気。


森の中で生活しているから、


沢山の動物も集まるという。


私が行ったときは朝早く目が覚め、


寝巻のまま散歩に森に行く。


なんとなく尾花を3つ折り、長いの高く上げた。


空気は朝のすがすがしい空気、


今の山荘の前の山荘に来て、アッと思うと熊がいる。


一瞬で何もできない、


手には枯れすすき。


これがよかった。


熊は小熊。


これも良かった。


私が尾花の分まで大きく見えたようだった。


熊は何もしないのに逃げ去った。


古い山荘の柱をつい叩く。


なんと今度は熊に追われて、逃げ込んだらしい子鹿が飛び出してくる。


小鹿はそばの山神神社の境内から、


私にゆっくり頭を深く下げる。


まさに劇画のもののけ姫のシーン。


あるのだろう。


野生の鹿でさえ、


命を救われたことは分かるのだと考えたい。


人間、いや人類もそうありたいというのが私の理想。


その為に毎日毎日は戦いである。


今日は外国から男女のカメラマンが見えて、お茶の写真を撮るていかれた。


今までに3人目。


大いに歓迎。


懐かしい一眼レフのシャッター音も聞け、舞い上がってしまう。


お仕事なので、私たちの写真は世界を駆け巡るだろう。