炉開きは、何とか一人で終わった。


ここ数年皆さんに手伝ってもらうが、健康が回復したという証明である。


今年は炉を出すより、風炉を仕舞うほうが大変だった。


大きな畳を上げたり、おろしたり。


床下収納は自分の力でやる。


電動のプランは断り、手作りの床下収納。


昔は、最初の教室の床下収納で、家猫ミミが生まれた。


最初の炉は、私がブロックと煉瓦と砂で作る。


いまだ仮教室の階段の下の保存、苦労したので捨てられない。


今日は少し事情があり、早い炉開き。


炉縁も柿の木の木地のもの。


柿の木は広間にもいい。


明日の生徒さんには、よい予習。


ここ数年壺の扱いをしてないので、今週は壺飾り。


上手くいったら壺飾り付花月をお稽古でしようと思う。














すべて終わりと自分の体力にも自信が付いた。


前のタイ料理屋のお嬢さんに、タイの焼きそばが美味しいと誘われた。


色々サービスしてくれる。


ビールも今日はお祝いと、お稽古がないのをいいことに飲む。


グラス一杯、美味しかった。


久しぶりである。









家に帰る途中で、何か足りないと頭に引っかかっていたことを思いだす。


なんと


お餅も餡も用意してあるのに忘れていた。



お汁粉を、炉開きの、忘れるなんて初めてである。


兎に角夜も遅い。


大きな鍋だが明日の分だけ、煮込むことにした。


味は自信がない、


味見だけは今の私にはできないのである。


これは明日の生徒さんにみてもらおう。


明日の分だけで止めた。


オープンレンジとお椀の準備も思い出す。


歳をとると、物忘れがひどくなる。


お茶だけは忘れない。


手の動きで覚えたものは忘れない。