炉開きにはまだ確かに早いのです。


茶人には11月の炉開きは、お正月になるのです。


昔から寒い冬を乗り越える準備はなかなか大変でした。


今のような暖房はありません。


煮炊きをする熱で庶民は家を温めました。



茶人の火は真ん中に出て、部屋も暖めて、お湯も沸かしたのです。


もちろん寒さに向かう11月は、新茶をいただく嬉しい日でもありました。


炉開きと口切というお祝いが重なるのですからお正月以上にお目出度いのです。


まあ、いろいろ準備もあり、私は今年は一週間早く支度をはじめました。


まずは、買い物。


炉開きには必ず地方では出ると生徒さんに求められてから、お汁粉に準備なのです。


地元でも一番大きなスーパーに行きます。


いつもはお手伝いの生徒さんがいるのですが、


どうもこの頃はなんとなく頼みづらくなり、一人で行きました。






スーパーと言っても魚河岸に来たような量があります。


すべて営業用なのですべて河岸なみに量があります。


今年はいつもより10人分少なくします。


たくさん作ると、みなさんに今の時代は嫌われます。


お汁粉は苦手なようです。


家内など、今年は止めたらと冷たいのですが、


頑固に今年もやると、


へそくりをもって買い出しです。




いやー重い。


どうやって持っていこうかと考えて、


母が杖代わりにしているバックを借りました。


やはりお持ちは50個。


お代わりの人もいるだろうと、買いだめです。




母に果物ジュースだとリンゴを買いました。


あんまり、ミカンもバナナも安いので買いたかったのですが、


流石にもてません。


やはりお手伝いの生徒さんは必要と反省しました。


まだ必要なものがたくさんあったのです。













重くてギャラリーで休ませてもらいました。


パリのお嬢さんが書いた絵だそうです。


写真も気持ちよく撮らせてもらいました。


日本の絵もたくさんありましたが、


アレンジがよくて、日仏融合と思いました。


色彩感覚は素晴らしいとお話してきました。


そうそう炉開きは、


実ははっきり何日との決まりはありません。


京都の北野さんが献茶式を終えると昔は一斉に炉を出したそうです。


10月の末、


火の用心を意味する亥の日に出すという方もいます。


用は寒さが、いよいよと感じられたら出していたようです。


それゆえ地域によって違いがあったのでしょう。