うちの社中では、茶名をお家元に推薦して頂戴すると、
それまでの伝授とは違うお祝いをしてきた。
名前を家元の一字をいただくのは立派な先生という親先生からの考え方である。
あくまで先輩を招待してお祝いしてもらう、茶事形式で茶会をしてきた。
一番の方が大円真をする。
この時は先生はいつもの席にいない。
誰にも教わらないですべて一人でする。
それが一本立ちの証。
昔は懐石の全般、一人でした生徒さんもいた。
60で始められて70で茶名が来たお年寄りのおばあさんであったが、
お稽古は10年毎週休んだことがなかった。
楽しくて、休むことなんかもったいなくて考えられないという。
地元であるがご主人がなくなり、その悲しみを茶道と花道で乗り越えようと頑張った。
私たちは教えながらも人生を教わってきた。
今日新たに、研究会にも参加して、茶名への一歩を歩みだした方々がいる。
新たな喜び。
この秋から茶名への年数が一年でもよくなり、今までの2,3年の期間がなくなった。
だが、うちの社中は無理をしないことにした。
前のように2,3年は真台子までを教えられるように再復習して、すべてを整理していくことは変えないでいこうとここ数か月話し合う。
だが、早く取りたい人には新しい制度でとってあげようと相談する。
結婚で長く遠く、海外などに行かれる方。
子育てで、どうしても長い空白が出てしまう方。
それぞれの事情でこれからは幅広く対応していける。
茶名は長年の茶道への貢献度など推薦状に書かなければならないなど苦労もあるが。
私には嬉しいことである。
家に帰ると明日にクーラーの取り換えが始まるのを忘れていた。
30年以上使ったもの、今は大型は去年から壊れていた。
小さいビーバーエアコンは、何とか今年もったが、
一日バケツ一杯のお水を捨て乍ら使う。
もう限外で
家内が新しいのもにしようという。
何時間もかけて選んだ。
そのエアコンが明日である。
もう大変。
家はものであふれ、
大きな機械を通す通路を、
もう食事は昼夜の野菜ラーメン。
この際忙しくてしょうがない。
トマトを丸ごとかじり、また家具の移動。
エアコンの入れ替えは生まれて初めてなのである。
私たちの老後の冬支度の始まりでもあった。