今日は妻が徹夜で大学病院に母を連れて行ってくれた。
ここ二三日の体調が悪い。
元婦長の友達もきて、私は怒られた。
今日は教室を掃除しながら妻を待つているとお昼過ぎに疲れ切って帰ってきた。
入院したという。
癌の消化器センターでまだ部屋がとれただけでかたずいてないという。
妻はお花の生徒が夕方あるので、少し寝てもらう。
このところ母の入院のたびに妻が徹夜である。
兎に角急いで、入院に必要なものをまとめた。
やはりこおいう時は娘だとつくづく先に逝った姉を恨んだ。
2時間もかかってしまう。
母の衣服が解らない。
セーターもと思うと荷物が増える。
今日入院なのだ、足らないものは次にしようと珍しくタクシーを拾い急いだ。
母は案の定水も飲まないで待っていた。
食事も今日は朝が早く妻と同じで食べてないという。
一応飲み物とお握りとカステラを持ってきたので、上げようとして怒られた。
看護師さんは担当の医者が来てからにしてというが、
母がお腹が空くのは胃がんのせいでもあると私がお説教。
今の空腹の苦しさを、
無視できないという。
内緒でお握り一個を食べてもらう。
担当の医者が来てまた怒られる。
今の若い人は、本当の空腹感を。知らない。
明日が検査がたくさんあるという。
私は今の母の辛さを訴えた。
腹水もたまり、末期である。
知り合いの婦長なら父と同じで、もう何を食べても何を飲んでも良いですよというのだ。
母の一番親しかった婦長は、従軍看護婦で女子医大の総婦長をしたかたである。
なにしろ姿勢が良くて礼儀正しかった。
今は看護学校の先生がお茶とお花に来ている。
母も夕方には病室に落ち着くと、
まるで自分の故郷に来たように、
もう落ち着いてきた。
今日は輸血が始まり、主治医と看護師さん2人が付いてくれたので帰ってきた。
妻は教室で教えていた。
家に帰り、今日明日のおかずを考えた。
やはり最近妻が気に入ってくれているカレー。
キノコ二種類のカレーである。
鶏肉をお酒とニンニクに漬けて今日は30分で玉ねぎと炒めてカレーに入れる。
しばらく母がいないから鍋は中ぐらいである。