今日もまだ車が少ない。


夕方から今日は唄う。


今年はお盆が何か特別に思える。


魂の回帰だろうか?


お盆は私にもよくわからない世界である。


兎に角、姉が心臓で突然亡くなり、父もそのショックから癌になってしまう。


今になって思うと母も強がってはいたが参っていたようだ。


二度の寝たきりから立ち直り、歩けるようになった。


妻がつきっきりで車椅子を押したり、病院に連れて行ってくれたお蔭である。


亡くなった姉と父の為に高速道路が走る道で唄いだした。


お盆だけではない。


裕ちゃんは姉が好きだった。


父は軍歌。


みんな歌ってしまう。


最近は私が大好きな裕ちゃんの唄を思いだす。


ゼロ戦の唄であるが、悲しくはない。


この歌を最後に人がいなければ大きく歌う。


父も姉も気に入ると、


父は定年から十年マニラのジャングルに戦友の遺骨を集めに行っていた。


75の時に大雨にジープが流され、歩いて山越えを土砂崩れで怪我をした。


それでそれ以来は内地で協力していた。


部隊ではたった一人の生き残り。


万感の思いがあるのだろう。


ジャングルに行くときは、子供には鉛筆、大人にはガスライターをたくさん持って喜んで行った。


父の魂はあのジャングルに帰ったのだろう。


今日はラバウル小唄を力一杯唄う。


姉には、憎いあんちきしょうー