このところ神楽坂に火事が多い。


ふと昔のセリフが思いだされる。


ちょっとカッコよく粋で、子供は皆真似てタンカを切って遊んでいた。


今日はたくさんの消防車の後にパトカーが付くという珍しい光景に出くわした。


最近はカメラを持ち歩いているから、早打ちのようにあっという間に写真を撮る。


なんだか事件記者になったようである。



今日のお目当ては七夕の竹。


去年から早く予約している。


花屋さんは、今年は去年と違う意味で、竹が手に入りにくいという。


予約どころではないらしい。


竹の相場も毎年変わる。


今年はしっかり用意して来たのにと残念!










まあ、よいと、葉蓋もめはなが付いたことだしとし、


自分一人で寂しい宇治金時であった。


もう、江戸っ子だと坂上まで買い物に上った。


坂上まで一人で来たのは随分久しぶりである。


安八百屋という安くて活きの良いものを売ってくれるので昔から並んで買った。


母のものと、自宅のものをつい昔のように山ほど買う、ほんとに安い、だから安八百屋という。







最後は幼馴染のお菓子屋さんで、手作りのお菓子を買おうと入ったが、


七夕の竹は野菜に代わり、


お菓子はこの季節の笹のお菓子が今日の分だけしか買えない。


もう、江戸っ子とタンカは切れない。


最初のセリフの登場した時を思い出す。


中村錦之助さんの町火消という今の消防の水を掛けられながら、


風を読み、纏に命を懸けて町を守る。


子供のころは好きで何度も見に行く、今から60年前か。


何しろ映画がカラーになったころ、


まだテレビは普及してなかった。


神楽坂は映画館が5件もあり、縁日もあり、たくさんの人が集まった。


子供の私は毎日お祭り騒ぎ、楽しくてしょうがないというわんぱく時代である。