今年は、炉から風炉への移ろいが楽しい。
前日に頂いた茶花で花所望。
今年は初めて真での扱い。
花は都忘れが良かった。
なかなか、お花の心得のある生徒さんは何気なく茶花を挿しても違う。
一瞬の手でも洗練されている。
今日は正客にワンちゃんの飛び入りである。
男性がワンちゃんは苦手と逃げ回る。
皆さんが歓迎しているので、男性には我慢してもらう。
炉の最後を飾ってくれたのは、上級者である。
花所望
後炭所望
今日はお休みだが、お手伝いの方が来る前にやっておこうと始まる。
湿し灰を乾かす。
お道具は次の秋を考えて、無駄なことをしないように慎重に仕舞う。
だが、椅子の上に乗り道具を一番上に仕舞うのが一大事。
震度2弱で目が回ってる私。
何度も椅子から落ちそうに、
やっぱり生徒さんたちが来るのを待とうかと思うが、
まだまだと頑張って、すべて乾拭きして包んでしまってしまう。
灰のバケツと巴は無理であった。
床下も大変なので、今年から外の倉庫にしまう。
兎に角何十年の毎年しているが、私の体が歳とともに変わる。
その工夫を考えるのも茶道の準備、片付けの大切さであるとこの頃やっと判る。
床の間のお軸に今日は、悩んだ。
気分的に華やいだものが選べない。
結局、枯淡の気配が漂う湖畔の風景にした。
少し離れてみるとホッとした。
秋のものだが、皆卒業して寂しくなった私には休まる。
違い棚には、私の山の写真に触発されカメラマンになった姪の雪の写真。
お昼も食べないで頑張ったお蔭で、おおよそ夕方までに終わる。
これで何とか威厳が保たれただろうか?