教室の向かいには大学の学食である。
最近は安くて美味しいカレーに凝っているのだ。
何しろ雰囲気が良い。
自分まで学生気分に帰る。
わずかだがキャンバスがあり草花が咲き誇っている。
そこは子供のころ家内と遊んだ運動場だ。
今教室があるビルは、家内の父が歯科医をしていたところ。
何にしても生まれたところで、ここまでやってこれたのはありがたい。
大学は新学期、クラブの勧誘が学食を飾り、学生たちは熱い視線で見ていた。
教室には大学院生、今日は就職活動をしてきたという。
さわやかなスーツ姿は初めてである。
今回の茶会の茶花を持ってきてくれた生徒さんは、今度で皆伝。
だが古帛紗の使い方が疑問というので、話をしただけでは解りずらいので、
旅ダンスを台子の代わりにして、割稽古。
こんな割稽古は初めてであるが、生徒さんは難しいとこを理解してくれた。
なかなか、真台子は油断すると解らなくなる。
お花は上級の生徒さんが、立花を始めた。
お茶を頑張ったので、疲れはしないかと心配したが、しっかりした方で安心して見ていられた。
お花は、また違う意味で楽しいと思う。
この頃は、ベランダの植木の世話で楽しさを知る。
雑草でも綺麗な花をつけると毎日水を楽しみにあげる。
どこからともなく飛んできて咲く草、
コンクリーのわずかな隙間にも咲く、タンポポ。