お雛様も桃の花も揃った。


さあ!


いよいよ釣り釜だ。


五徳を外したときに灰を変えたので、大掃除になる。


すべてをどかしてからだから大変だった。


五徳を移動するだけでも灰は飛ぶ。


今日は生徒さんが、来月は卒業の海外旅行なので特別稽古にくる。


釣釜も手伝ってくれるという。


ありがたい、天井の蛭釘に吊るすには今の私には無理なのである。



だが、2月28日母の誕生日を忘れていた。


大急ぎでショートケーキと鉢植えのチューリップを花屋さんで買って届けた。


よかった思いだして、母は誰も来ないので家じゅう大掃除をしていた。


若い時からである。


間に合い、機嫌もよくなったが母の元気にはありがたいが恐れ入る。













生徒さんと釣釜をかけた。


飛び上がるようにして、やっとかけたのである。


私は体が揺れているのでこの頃は生徒さんがやってくれる。


だが最初にかけたのは鉤が蛭釘にかかってしまった。


すぐに気が付かない私もおかしいが、生徒さんが悪いのではない。


生まれて初めてなのだから、私の教え方が良くないのである。


釣釜の種類と形も説明、桐箱の解説も初めてなのでする。






準備が済んだところで向こう切り逆勝手の薄茶で、休憩してお茶をいただいた。


やはり釣釜も苦労して用意してくれたので炭手前をすることにした。


ここでもしばらくぶりな私はいろいろ大失敗をする。


なかなかぶっつけ本番は厳しい!