縁高のお菓子が、正式である。
本来は一つ一つ蓋がついていて、お弁当箱だったものを主菓子の入れ物にしたという。
主菓子も食事代わりの時代があったからである。
午後は明るい陽も差して、良い日和になった。
ここ半年の皆さんの努力は報われた。
すっかり、皆さん着物も上手に、茶道にあった着付けも出来ていて安心であった。
今日は、私の方が着付けはダメであった。
ギックリ腰用のコルセットの上に角帯を締めたので二度も素頓て落ちてしまう。
幸い生徒さんがいない時であったからまだよかった。
それで、着付けはもう無残であった。
なかなか、茶会というのは何が起こるか分からないものである。
点心は近所の料理屋さんに注文した。
同じお料理を家元にも届けたという。
お蔭で、素晴らしい素材で名残のお弁当になる。
よい秋日和の一日であった。