家内に誕生日のお祝いに何がいいかと訊いた。
なんと散歩がしたいという、なかなかこの暑さの中を散歩!
夜になるまで待って、飯田橋から市ヶ谷から四谷に最後は若い時よく行ったホテル大谷である。
片道一時間半はかかる。
初めはそこまで歩けるという自信はなかったが、妻の古希の祝いの希望。
歩きながら子供の頃からの想い出のある散歩道に感謝して、長い人生の道のりを振り返る。
二人で思い出話を話していると、アッという間に大谷のまえに出た。
お盆休みですごい車であった。
私は暑いのと足が草臥れて、ソファーにドスンと腰を下ろす。
帰りは、タクシーか電車がよいと考えていると、妻は帰りは四谷三丁目周りと叫んだ。
ショップが沢山あるのも昔通り、プールも日本庭園もある。
妻はさっそく香水のお店に張り付いている。
そう、誕生日のプレゼントが香水だった。
これは40年変わらない。
妻の誕生日が姉の誕生日と同じだったため、毎年上野のアメ横で香水を二つ買う。
同じでないと、これはまずいのである。
私の懐も、夏は切なくなるのである。
チョコレートと陶器は、大好物。
ベルギーのチョコも永楽善五郎さんの水指も気に入ったが、今は自分のものにする気はなくなる。
柳橋の豪華な蒔絵を見せてもらうだけで有難かった。
四谷に出て、妻がこの店に入りたいという。
いつも税務署に来てて、入りたいと思っていたという。
入ると大きなフロアーにたくさんの食べ物屋さんがオープンスペースに広がる。
学生さん向き?
ホテルの値段よりは良いと冷たい野菜カレーを食べた。
いやーこれがとても美味しかった。
妻も大満足で、私のアイスコーヒーまで珍しいことに飲んでしまう。
帰りもラブラブで歩いて帰ってきた。
往復4時間のデートに交通費ゼロ!