神楽坂は、私の子供時代から寿司屋さんが沢山あった。
私は、子供のころから仲間を連れて食べに行った。
腕白であるが、お金はない、つけである。
どういう訳か、神楽坂ではつけで、食べれて、付けで映画館の梯子も出来たのである。
なんと自由な少年時代だったろう。
お寿司はそれでいつもお好みで、わさび抜きと注文して仲間とカウンターで食べた。
何ともあほな子供。
値段なんか聞いたことがなかった。
結婚して、家内と寿司屋に入り、カウンターに座ろうとすると怒られた。
庶民はテーブル、竹である。
むー!
最初はこれは嫌であった。
寿司は好きなものを食べるのだと考えていたからー
嫌いな光物は参った。
それ以来寿司屋さんには入らなかった。
この頃は庶民的な廻り寿司ができてありがたい。
今日はサービスデーらしく、いつもより割安。
家内と、普段は食べない高級な握りを食べた、二人とも七皿も平らげて驚いている。
カレーが続き、さっぱりしたものに飢えていたのだろう。
家内の機嫌はすっかり良くなった。
真夜中の散歩がしたいと珍しくいう。