今日は、大学病院に定期的な検査に行く。
大学の医学部では、私のカルテが授業で使われている。
父が病院に勤めてたため、ほとんどすべての科を受診している。
子供の時は、耳鼻科から始まった。
蓄膿症で、週に2回の手術、怖かった。
それ故、時々学生が山ほどのカルテを抱えて歩いてくる。
先生のカルテで卒論ですという。
嬉しい、もう病はこりごり、早くよい予防薬を開発してほしい。
今日は、待ち時間がだいぶあったので、近くのお寺にお参りに行く。
父と母のお仲人さんのお墓があるのでよく来るのである。
ここ十年以上、住職さんが紫陽花を育てているのも楽しみなのだ。
特に、額紫陽花はよいものがある。
流石、茶人でもあるお坊さんである。
西の牡丹寺に張り合ったものか、
臨済宗のお寺で、若いときは座禅会もしていた。
ちょっと変わった紫陽花もある。
腰掛待合は、茶庭の池の方に向いている。
にじり口を入ると、二畳の茶室。
本格的に、逆勝手の向切りになっていた。
このお寺は、市ヶ谷台では昔は大きなお寺であった。
敷地も今の何十倍であったらしい。
ときどき、いろんなものが出てくる。
下の石は、燈籠。
上の部分がなく、下だけなのでなんだか分からない。
下の像はマリア様。
上と下の間には十字架があったという。
いまでいう、キリシタン灯篭。
沢山の供養塔もあった。
柳沢吉保老中のお墓もある。
かなり古いお寺である。
今の和尚さんは、盛んに紫陽花を育てている。
挿し木から増やすという、いつか東京のあじさい寺になるだろう。
お花の教室では、偶然紫陽花の立花をお稽古していた。
何時間か一生懸命になさった作品。
テーブルの上には、新しいミョウバンもあり、ホッとした。
古いのは先週私が水揚げに使ってしまう。
あじさいほど水揚げが難しい花はない。
お茶の方も、今日から洗い茶巾。
水音が難しいお点前である。
いつの間にか、夏が来た!





















