毎年6月と一月には特別稽古をしてきた。
もう十年以上だろうか。
おもに、今までは行台子を重点的に、
奥伝だけでなく、この頃は奥秘にまでお稽古が進む。
だが、なにしろ人数が沢山なので、私の気力も途中でカスカス。
個人的にするのも、依怙贔屓のようで躊躇われる。
今年は、思い切って、6月の日曜の全部を奥伝、奥秘の特別稽古を実行しようと思う。
限界の限界に挑戦だ!
これで、正式な風炉の奥秘を越えられれば、私も一歩前進と、頑張るつもりである。
生徒さんは、どの日か一日の特別稽古なので、大したことはないようだが伝授は終わっているので、一日に二回見て、自分でも二回はしてほしい。
手順の向うにある、本来の茶の湯の源まで学んでほしいと思うのは、私の親子こころ。
ここが分かってくると断然、茶道が面白くなるし、なんでも習わなくても自分の手が動くようになるのである。
活字や写真や映像では解かるわけはないのである。
苦労して、自分の手を動かし、隅から隅まで掃除もし尽して迎えるお稽古が本物である。