沢山の写真のうちでやっと三枚だけ普通になった。
大事なタイミングはダメであった。
続き薄茶は、難しくないがややこしいのである。
三枚の写真では、説明も難しいが挑戦しよう。
前半のお濃茶は普通に進んでいく。
お濃茶が呑み終わり、お茶碗が返るところから変わる。
亭主はお湯を捨てたら、このままお薄を差し上げますとことわってしまう。
いつもの後炭は省略なのである。
夜咄や夏の朝茶では時間に限りがあるので、省略する。
お湯を捨てた茶碗に茶巾を入れ、茶筅も汚れたままで仕舞う。
お茶碗と建水を水屋に下げる。
ここからお薄のスタートである。
水屋に用意したものを持ち出す。
先ず、煙草盆。
お薄の菓子。
冬の寒い時ならば、座布団に手あぶりまで出す場合もある。
静かな庭の気配で、障子を開け放つと雪景色。
秀吉が利休さんと押し掛けた茶人のお茶が、雪を茶花に見立ててお点前をしているのに感心させられたという話が今でも伝わっている。
そう、今時の雪は花なのである。
ちょっと寒いか?
御亭主がお薄を点てるが、この薄茶は次客が呑むもので、亭主は取りに出て次客に送る。
亭主には拝見をかける仕事があるから、次のお薄を頂くのである。
最初の茶入れと仕服は、正客は縁うち右に預かっておく。
全部揃ってから拝見するのが、続き薄茶である。
後半は、お薄の片づけで難しくないが、最後の拝見では茶杓を棗より先に出すのである、濃茶のお道具なので先に出す。
続き薄茶も、臨機応変な働きでする場合がありどんなパターンでも出来るようにならないといけない。