茶道体験教室 パート4  生徒さんとの日々のしおりとして、このブログを使わせていただきたいと思います。

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母は暮れから、怪我をして寝込んで車いすで病院通い。


もう、90に近い。


骨も脆い、私も60を過ぎてなかなか思うように看病が出来ないが、身にまわりの世話は私である。


先ずは食事、最初はコンビニ、スーパーのお弁当を食べてくれたから楽であったが。


この頃は、流石に飽きたらしい。


朝、手創りのおかずを作っている。


この頃であるが、初めての体験で意外に大変。


母は花柳界育ち、とても味にうるさい。


持っていくと、テーブルに広げて、それぞれ味を見るようにつまみ出す。


母が好きなものは、たいていは私も好きなものと思っていたが、こんなに長い付き合いなのに母がゆで卵が好きだというのは知らなかった。


毎朝、今は3個作っていく、上手く綺麗に皮がむけないと機嫌が悪い。


なんだか母の女中さんのようで、クタクタになるのである。


姉がいたらなーとこういう時に悲しくなる。


姉は50代で突然死。


子供のころ心臓が悪く、偉いお医者さんにかかり治ったので、つい油断してしまう。


母も心臓が悪く、ヘースメーカーを付け仕事をしていた。


母と子は、コピーだと思う。


私にも、60になって心臓の欠陥が出えるようになった。


体質が同じというのは親子なら当たり前。


食べる好みも同じ。


それならば、体調の悪さを治す直し方もあるはずと、早く亡くした姉を教訓に母と毎朝養生の茶会に専念。


たくさんの苺のケーキを遠くに見て、ペコちゃん焼で母との茶菓子にしようと買う。


三連休でペコちゃん焼もおおいに売れている。


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母との朝のお茶会は、茶道具は使わない。


大きな薬缶にお湯を沢山沸かして、家じゅうを蒸気で暖かくする。


母がこの上風邪を引いたら困るからである。


お湯が残った分で急須に入れてお湯で温める。


その残りを湯呑、5個にお湯を入れて湯呑を温める。


母と私以外の湯呑は亡くなった姉と父と母のボーイフレンドたちである。


これが大変、母の部屋には仏壇があり、たくさんの友達の写真が飾られてある。


お茶だけなら、まだいいが生まれ変わったみんなが小鳥になつて、母は訪ねてくるという。


そのおもてなしに、小鳥にも餌をまく。


最近は、お茶だけで我慢してもらう。


まだ元気なお友達もお見舞いに来るので、そのおもてなしもする。


母の友人は、皆さん90近い、もと大きな出版社の社長や元総理と杖までついてお忍びで来るので気を使ってしまう。


兎に角、母との茶会は飛び入りのお客様もあるが、何杯も煎茶を飲んで昔話に花が咲く。


心のストレスが発散するような、お年寄りの和やかなひと時。


これが母の心臓に良いのだなーと思う。


心臓を患いながらも90近くまで来る。


母も女学校時代は、学校で茶道を習ったという。


帰り道、特別に先生について茶道をさらに習ったそうだ。


やはり、母の煎茶でのお客様のもてなしもゆったり落ち着いたもので、流石だなーと感心してしまう。