新しい教室は、陽がよく当たる。
お昼頃は、まるで温室の様である。
もちろん、エアコンもいらない。
きちんとお掃除が終わると、窓を開け新鮮な空気に入れ替える。
旧教室は、それはそれは今頃は寒かった。
寒すぎて、お休みする生徒さんもいた。
一軒家で床下が高かったから、その冷え込みは凄かった。
私達は、生徒さんが来るまで暖房は使わない、自然重ね着で冬を凌いできた。
その習慣が、まだ抜けない。
教室は陽が差し込んで暖かいのだから、今までのような厚着は必要ないと思うが習慣でどうしても重ね着になってしまう。
今は、陽の当たる道を進んでいるのに、自分に言い聞かせる。
もう、後ろを振り返ってはいけない。
陽の当たる陽ざしの中を前向きに、進んでいこうと陽ざしの中で咲いた侘助と紅白に見とれながら思う。
侘助は、もうこれで終わり、最後の一輪を二種、エジプトの花瓶に生ける。
家内の古希の祝いの茶花である。
一月待って、やっと赤い侘助が咲いたのだ。
家内の努力で、私も陽の当たる坂道を登れた。
もう過去は振り返らない。
今日は今日、精いっぱい生き、明日の為にすべてを賭ける。
人生は一度きり、後悔のない人生が夢。
我行動するゆえに我あり、行動以外のもの我に非ず。
学生時代の哲学のままで行こう!