奥秘の真台子での、お茶会。
お祝いの集まりである。
みなさんで分担して、お茶事の流れでするので、今日は皆さんお手伝いに来てくれた。
亭主をする人もお客さんもである。
賑やかな一日、皆さん嬉しそうであった。
炉の灰も準備完了。
明日の湿し灰も蒔く。
明日は明日で、もう一度蒔く。
今日は生徒さんの練習でもあった。
水屋もすでに大掃除がすんで、簀子を敷く。
お道具は明日のものが並んだ。
教室のお花は、夕べから家内が活けていた。
明日のお花は、竹の一重切りなので明日にならないと分からない。
玄関のお花は、池坊のお家元の新しい活け方で活けてくれた。
私は、昨日はベランダに蹲踞を作るのが大変だった。
どうも、現代人には蹲踞は嫌がられる。
躙り口の方が、まだよいらしい。
兎に角雰囲気でも出そうと出したが、大事な竹が見つからない。
とうとう、一日がかりで探したがない。
記憶では、新しい教室で、こんなところに置いてと見た覚えがあるのである。
今日も探したが、代わりの者はない。
蹲踞の柄杓で、作法通りにしてみたが、出来ないことはないが柄杓を横に寝かせて置けない。
明日は、皆さんが来る前にもう一度探してみよう。
これも、知らないと恥をかく。
朝綺麗に、亭主が塩で洗った蹲踞。
古いものは苔が付いている。
石一つ一つに役割がある蹲踞。
やはり自分の足でそばに行き、着物を汚さないように柄杓を使うコツも大事。
一杯のお水で、口と手を清め、残ったお水で柄杓を清める。
蹲踞で清めるのは、もちろん心もである。
露地をゆっくり歩み、さらに世俗の憂いを徐々に払う。
まさに、結界を越え、半僧半俗の世界に入るのである。