いつも通り、デスクにつき。

いつも通り、仕事をする。

キーボードを叩く。

いつも、決まって14時頃、眠くなる僕。
あの日もそうだった。

メールが届いた。
パソコンに。

同期のアツシからだった。

「ジェームズ、元気か?」

1通、業務のメールを送信した後、アツシに返信した。

「どうした?」

その後、珈琲を入れるため、席を離れた。
席に帰って来るとメールが届いていた。
アツシからだった。

「お前には、言い辛いけど、言っておく。
いつか、誰かに聞くだろうから。
こっちに帰ってきたら。」

少し嫌な予感がした。
何か、信じている、微かな希望が静かに崩れる。
もちろん、その可能性を予想しなかったわけじゃない。
だから「静か」だった。

「同期に聞いたんだけど、ユウ、結婚するんだよ。今月の半ば。」

一瞬、何か熱いもの、感じたけど、こう返信するしかなかった。
アツシの優しさに感謝しながら。

「そっか。よかったじゃん。」

僕は、そのとき知った。
どれだけ、叫んでも。
どれだけ、想っても。
届かない想いがあるってことを。

いや、知ったのは、実は2度目だったのかも。

1度目は、あのときだった。

ユウにあった最後の夜。
静かに締るドアの音を聞いたとき。

あれは、もう2年前の出来事だった。