更新頻度は気の向くままに、、、、

 

 

 

優しい死神の飼い方

知念 実希人

光文社

 

 

 

 

 強い未練を残し死んだ人はその強い未練のせいで「地縛霊」となってしまう。

人に死神と呼ばれる存在であるそれは主様の命にで現世に降り、地縛霊になりそうな様々な未練を抱えたいろんな人のその未練を拭ってあげることに・・・犬の姿になって。

 犬として現世に落とされた死神と呼ばれるそれは、重い病に侵され死を待つのみとなった人たちが集まる病院”ホスピス”で看護師をする菜穂に拾われそのホスピスに住むことに。そこには様々な未練を抱えたまま死を待つ患者達が・・・愛する人を失い絶望するもの、絵が書けなくなり絶望するもの、犯した罪に心を閉ざすもの。好きな人に想いを伝えられないもの。”ホスピス”を中心に死神もとい犬になったレオが人々の未練を拭っていく。様々な経歴を持つ患者の意外な共通点”ホスピス”を舞台に犬(死神)と人とが交わる心温まるハートフルミステリー。

 読み終えたあときっと暖かい気持ちになれるこの一冊、皆様もぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 暖かくなってきたしなにか暖かい感じの本が読みたいな、、、お?桜満開やんけ!これにしよ!ってな感じで今回も表紙買いです。

 作者の死に対する考え方がきっちりと書かれた一冊ではないでしょうか。少し古臭い言い回しも内容にぴったりあっててかっこよかったなーっと思います。作者の知念実希人さん、なんと沖縄の人だそうで、同郷の作家ということで勝手に親近感を寄せております、下雨です。

 中盤少しダラダラと読みにくさを感じることもあったりなかったりしましたが、しっかりと落ちが描かれていて綺麗にまとめられていたのでとても素敵な一冊に思えました。やはりこの手の本は情景描写が上手い人がかくと物語の暖かさが物凄いですね。読んでて気持ちがいいものです。

 桜は散り際となってきましたが、もう2,3冊こうゆう暖かな本に出合いたいです。

 

 

 

 

 

それではまた。