気になる存在との恋の駆け引き 8
さてさて、気になる・・・の続きです。
いつもうp量は短いけど、
今回もかなり短いです。。
それでも、良いというお方はどうぞ読んでやってください!
よろしくお願いします~ о(ж>▽<)y ☆
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「うぉおぉ、超美味しそう!」
「うわぁ、卵がフワフワしてる」
頼も日和もオムライスは大好きだったから、先生の作った料理に眼をキラキラと輝かせていた。
「本当に美味しそう」
「皆ありがとう。それじゃあ、そろそろ食べようか」
「いっただきまーす」
仲良くハモって、ワクワクしながらオムライスを口に含む。
予想通り、柔らかな食感が口内いっぱいに広がり、何とも言えない幸福感で、涙が出そうになった。
「僕、どうしても火を止めるタイミングが掴めなくて、フワフワにならないんですよね」
「コツを覚えれば簡単だよ」
「あ、そう言えば先生のオムライスってさ~、母ちゃんの味に似てない?」
「私もそう思う」
それは僕も感じていた。
先生の作ったオムライスは、まるで母さんが作った物なんじゃないかと思える程、
よく似た味だった。
「―――懐かしいや」
「真島君・・・」
穏やかな空気が自分に流れるのを実感する。
先生はなんてすごい人なんだろう。
この人にはこんなにもー―。
時計を見るともう十一時回っていた。
「それじゃあ、そろそろ私は失礼しようかな?」
「あ・・・」
無意識に腕を引っ張ってしまう。どうしたの?と言った表情で首を傾げる先生を見上げる。
「先生。お風呂にでも入っていって下さい」
「真・・島君?」
「待ってて下さい。今、タオルを・・・」
部屋に行こうと立ち上がりかけた僕の腕を、今度は先生が制した。
「真島君、悪いけど今日は・・・」
「ど、どうしてですか?」
やんわりと断りを入れる先生が信じられなくて、悲しみや不安が一気に高まる。
「僕、先生にお世話になってばかりだし、少しでも役に立ちたいんです」
「でも―――」
「遠慮しないで下さい!うちのお風呂、結構広いんですよ。何だったら今夜は泊まってい・・・」
くいっと腕を引っ張られ、身体が前に傾く。
抵抗する暇もなくあっという間に僕はソファーに押し倒されていた。
「せ・・・んせ?」
「――ごめん」
ハッとした様に、先生が視線を逸らした。
「今夜が実質最後だろう?それに、君は私の料理をあんなに喜んで食べてくれた。それがとっても可愛くて、正直・・・理性を保つ自信がないんだ・・・」
「先生・・・」
「我ながら本当に情けないと思っているよ。君をこんな風に押してしまうなんだなって」
「いえ、そんな―――」
「本当にすまなかった。それじゃあ真島君、また学校で・・・」
「ぁ・・・」
少し困った様な微笑を見せて、先生が立ち上がった。
さっきの出来事がゆっくりと頭の中で巻き戻される。
引っ張る力や押し倒された感じは、強引じゃなかったし、恐怖心もなかった。あったのは驚きと・・・
(先生への探索心)
“先生をもっと知りたい”
もちろん、毎日顔を合わせて話を交わしているから、日々の知り得る事は多い。
けれども、いつしか僕の身体は先生の温かくて大きな手のひらの感触や、
逞しい腕の力強さ。それらを含めて、もっと深く先生を知りたい、と思い始めていた。
(まさか、こんな急に気持ちが芽生えるなんて・・・)
自分自身、こんなに人を求めた事がないから心底驚いている。
そんな事はお構いなしにと、先生を欲する度合いは、日に日に成長し続けている。
確実に・・・・・・。
先生を追おうとして急いで走った。すでに車に乗り込み、エンジンをかけ始めていた先生の助手席の窓を叩くと、ゆっくり窓が開けられた。
「――どうかした?」
「先生、やっぱり泊っていって下さい」
「ま、真島君。しかし・・・」
「僕、先生の事がもっと知りたい。一緒に居たい」
「真島君・・・」
「お願い。今夜だけでいいから、僕の傍にいて下さい」
静寂の空気の下、低めのエンジン音と僕の少し掠れた声だけが響き渡っていた。
-続く-