それは1本の電話から


すみませんが

この前の催事でお見かけして

今度のイベントに出店欲しいのですが


か細い声で

いきなり用件を話し出す


息子と同じくらいと思われる印象

とりあえず電話させられた感


説教モードに入りそうでしたがら

ここは、グッとこらえて


今度お伺いしますので

その時詳細を教えてください


大人になったなぁ(笑)



そんな風に

声をかけてもらい

イベント出店を決めたのは

岡崎にある道の駅藤川宿


10年以上前になりますが、

当時の道の駅ブームに乗っかって

何もない田舎に箱物を作りました


何もない場所でも

なんとか話題を作ろうと

行政も焦りまくり


そこで目を付けたのが

むらさき麦


松尾芭蕉の俳句

「ここも三河 むらさき麦の かきつばた」 


食べられず観賞用だったむらさき麦を

町おこしに栽培し復活させました



むらさき麦を使って

パンを作って欲しいという

依頼がサンクレールにありました



実はむらさき麦は

パンにはまったく向かない大麦


でしたが、

当時は無理クリ作ったことを覚えています



その商品は

あんまりパッとしませんでしたが、



このタイミングで

あるキャラクターが岡崎市に登場

キモかわいいと言われた彼は


オカザえもん




道の駅藤川宿の

オープニングイベントで

オカザエもんパンを販売したところ

秒で売り切れ


そのあとは

店舗でも販売しましたが、

毎日問い合わせ殺到!


そんな時代もありました




それから月日は経ち

道の駅にはご無沙汰でしたが、

今回依頼があった時点で

出店を決めていました


育ててもらった恩返し


10年前なんて

まだこの先どうなるか

わからない状態で


サンクレールをもっと知ってもらい

売上を上げるためにはお店だけでなく、

パンを販売させてもらえる場所を求めて

あちこちに行ってました


道の駅藤川宿でも

パンを販売する機会をもらい

とても助かった記憶があります


ただ残念なことに


それから数年後になると

助けてもらったという気持ちが薄れ



店舗か増え

会社も大きくなってくると

大きな売上が見込める場所に

出店する話が来るようになりました


いつか

大手と肩を並べる時が来るかも


なんていうのは夢のまた夢


結局小さな会社の拡大路線は

組織がしっかりしていないので

資金や人材、そして

環境の変化ひとつで

会社が回らなくなってしまいます


私の会社も例外に漏れず

いろいろ大変なこともありましたが

今は会社の規模をダウンサイジングして

なんとかやっています



会社の成長は規模の拡大

そんな時代はとっくに

終わっています


大きくするなら

日本から海外へ行くしかないしね


それよりも今は中身の充実 

小さくても中身の濃い会社


働く人が笑顔で

イキイキしていて

それぞれの目標に向けて頑張れる会社


10年前はそうだったはずなのに


だから今また

振り出しというか、原点に戻って

育ててもらった場所からスタートします



おむすびぱん屋さんは

自分自身の情熱を取り戻す場所


お金がなかった当時と同じ

ほぼ手作りで派手なことはせずに


1日一人でもお客様が、

1日100円でも売上が

上がるためにできることをやっています


ひとりでも多くの人に

美味しいね!って言ってもらえるよに