おじさんの自慢話は
長くて耳障りなものですが
こんな時代もあったねと
ふと思い出したことがあるので
少しだけお付き合いください
SNSで見かけた文章
信じられないくらい鬼努力をしたこと
父親に任されて
経験もほとんどなく
パン屋の店長になった頃
まだパンも思うように作れないのに
連日売り切れの状態が続く
補助的なパートさんと
ふたりだけでのパン作り
朝5時から入り
気づけば午後6時
そのときに食べた
お好み焼きは最高のごちそう
スーパーの中にテナントとして
パン屋をやっていたが
毎日一番に出勤し
毎日最後に帰宅する
スーパーの店長が
見かねて声をかけてくれたことは
今でも覚えている
毎日必死に働いたのは
やっぱり楽しかったから
パンを作りながら
こんなパンを明日売ってみようと
突然変更してしまうこともしばしば
売れれば楽しいし
売れなければまた改良する
それが売れればさらに嬉しい
製造作業が終わってからも
新しいパンのプライスカードをつくり
明日はここに置いて売ってみようと
いろいろ考えているのも楽しい
ずっとパンのことばかり考えてた日々
あれから30年
今でもパン屋の社長をやれているのは
必死になって倒れそうになっても
働き続けた時代があったから
そんな私を
見守り支えてくれた
両親と奥様、親戚のみなさん
取引業者の方々に
こころからお礼申し上げます
振り返ると
現場での時代が15年
そして経営者の時代が15年
これからの10年をどう生きるか
パン屋の人生をちゃんと締めくくれるか
もう一度
スタートラインに立った気持ちで
走り始めようと思います