simoのお気楽ブログ -23ページ目

【『深・裏・斜』読み】くまモン 「ゆるくない」浸透戦略

 ■「ゆるくない」浸透戦略

 熊本県のキャラクター「くまモン」の快進撃が止まらない。イベントなどへの出演は1年近くで2000回を超え、米ウォールストリート・ジャーナルでは「やんちゃな黒クマ」として紹介された。誕生からわずか3年で社会現象にまで至った人気の裏に、「ゆるくない」戦略が見えてきた。(松岡朋枝)

                   ◇

 ◆全国からラブコール

 黒い体に真っ赤なほお。目を大きく見開き、短い手足ながら50メートルを11秒で走る機敏な動きはひと際目をひく。バンジージャンプにも挑戦する奇抜さもあり、イベントやテレビに引っ張りだこだ。

 県くまもとブランド推進課によると、今年2月までの11カ月間で、イベントやテレビなどへの出演回数は2193回にも上る。

 地元熊本や九州だけでなく、関東や北海道など遠方からもラブコールが寄せられる。殺到する依頼に追いつかず、11カ月で約1千件の依頼を断ったという。

 呼ばれるだけではない。3月に熊本県で開かれた誕生祭には、2日間で4万5100人がお祝いに駆けつけた。全国の店舗でくまモンを招いたイベントを開催した雑貨チェーン「ロフト」の担当者は、その集客力に「自治体キャラの枠を超えている」と舌を巻く。

 ◆無償化で商品相次ぐ

 くまモンの誕生は九州新幹線鹿児島ルートの全線開通を1年後に控えた平成22年3月。熊本出身で映画「おくりびと」の脚本を手がけた脚本家、小山薫堂(こやま・くんどう)氏が提唱した「くまもとサプライズ」キャンペーンのキャラとして産声をあげた。デザインはユニクロやNTTドコモの広告も担当した経験を持つクリエーティブディレクターの水野学氏。毛並みは抜群だが、当時はひこにゃんなどで盛り上がったご当地キャラブームの終盤だった。