未明の福島沖地震…懸念された「アウターライズ型」 | simoのお気楽ブログ

未明の福島沖地震…懸念された「アウターライズ型」

 福島県沖で26日未明に起きた地震について気象庁は、日本海溝の東側を震源とするアウターライズ(海溝外縁部)型と呼ばれるタイプだったと発表した。東日本大震災で誘発が懸念されていた余震の一つで、巨大地震の影響が現在も続いていることを示した。

 アウターライズ型は震源が陸から離れているため揺れはさほど大きくないが、海底が上下に大きく動いて津波が巨大化する恐れがある。マグニチュード(M)7以上のアウターライズ型は大震災の当日以降では初めて。

 政府の地震調査委員会はM8級のアウターライズ型が発生する確率を30年以内に4~7%と評価している。今回は小規模で津波も注意報レベルにとどまったが、気象庁の土井恵治地震予知情報課長は「アウターライズ型を含めM8級の余震が起きる可能性はゼロではない」と継続的な注意を呼び掛けた。

 大震災の巨大地震は東北地方を乗せた陸側プレート(岩板)と、その下に沈み込む太平洋プレートの境界部で発生。日本海溝の東側では、陸側プレートが太平洋プレートに乗り上げた影響で重みが加わり、地殻が東西に引っ張られて破壊されるアウターライズ型が起きやすくなっていた。