行きたいのに忙しくてかなわなかったけども、ようやく行けるようになったと思ったら、会期が明日までと迫っていた。
最終日は異常に混雑するはずだから、せめて今日行くことにした。
今日も異常に混んでたけど。。
今回の展覧会は没後150年を記念して企画されたものだけど、国芳のウィットに富んだ作品は、何年か前に東京国立博物館で目にしたことがあった。
金魚を歩かせる絵がユーモアに溢れていて、時代を超えて通じる何かを強烈に感じたのを憶えている。

(↑これがその金魚。
金魚が尾びれでよちよち歩き、煙管をふかしていたりする。
東京国立美術館でもTシャツを買っていた。。)
それを思い出して、今回の展覧会に行きたくなったんである。
『水滸伝』の豪傑を描いた作品が代表作とされる武者絵、
歌舞伎役者を、肖像画的に描くだけではなく、演目の雰囲気を絡めて奥深く描いた役者絵、
国芳が描くのは本物の美人である美人画、
(浮世絵絵師の手による“美人画”は数あれど、個人的に美人だと思ったことはあまりないもので…)
アングルがどこか現代風な風景画、
国芳が無類の動物好きであることがうかがえる動物画、
イマジネーションが縦横無尽に発揮されている戯画、
などなど優に400点以上が所狭しと並ぶ。
私は技法やら難しいことは何にも分からんけども、とにかく、見てて楽しい!!
色遣いやレイアウトが、もはや江戸のグラフィックデザイナー。
会場はあまりの混雑に、正直ゆっくり観ることができなかったので、目録でゆっくり見直してみよう。