試写会会場は、堂島ホテルだった。
開場の30分前に行って列に並んでいたのだけど、私の後ろに並んでいたカップルと思しき30代後半の男女がいた。
私は待ちながら本を読んでいたけども、この2人の会話がとても心地よくて、いつのまにか耳は後ろに向いていた。
時折敬語が混じるので、カップルなのか同僚同士なのか始めはわからなかったけど、旅行の話もしていたからおそらく恋人同士なんだろう。
ふたりでホテルのリーフレットを見ながら、BARプランに興味を示した彼女に、「今度おごるよ」と一度言い掛けて、「『おごる』って変やな、ごちそうするよ」と言い直した彼。
ホテルの話から旅行の話に転じ、以前2人で行ったらしい白浜のホテルの話題をしながら、「あのホテル、うちのお母さんも好きみたい」と家族の好みを話す彼女。
話は堺筋本町のレストランの話になり、「あそこは美味しかったね、また行こう」と言い合いながら、「でも同じとこばっかり行くより、いろんなとこ制覇しよう」と提案する彼。
ああ、こういうの、たまらなく、いい。。。
なんか、いい。
お互い尊重してるよなあ。
…あんた人の会話聞き過ぎやろ。